※この記事は2020年3月2日に公開した記事を内容修正して2020年6月16日に再公開したものです。
実はおすすめできないその理由をランキング形式で紹介!
最初に言っておきます。ハウスメーカーや工務店の価格は高くて当たり前です。
外構工事をするにあたって、ほとんどの人は家を建てたのと同じハウスメーカーや工務店、建築会社で見積もりをもらいますよね。
そこで出てきた見積書を見てビックリ。
「あれ!?なんか高くない?」
なんて経験あるんじゃないでしょうか。
いったいなぜこんな事が起こるんでしょう?
考えてみてください。
建築会社は家本体を建てるプロです。なので家の外である外構工事は当然専門外です。
外構に関しては自分たちで工事を行いません。99%下請け業者さんに丸投げです。
なのでどのハウスメーカーさんにもお抱え下請け業者さんが必ず存在します。
今回は、この業務形態のどこに問題があるかをランキング形式で書いていきます!

それでは早速やっていきましょう!
3位 営業の提案力が低い
営業さんに専門性がないというのが致命的です。大問題ですね。
私たちにとって唯一平等なものってなんでしょう?
それは時間です!
社会人が勉強をするために取ることのできる時間というのは、職種にもよるでしょうが、大きくは変わりませんよね。誰しもにとって貴重で限りある時間です。
専門外の営業マンが提示してくるデザイン・プラン
ハウスメーカーや工務店、不動産業など、家に関わる業種はどれも専業で専門性が高く、覚えることや勉強が必要なことがたくさんあります。あれもこれもというのは、なかなか難しいことです。
では普段建物を専門にしているハウスメーカーや工務店の営業マンが、専門外である外構工事やエクステリア工事のプランニングをしたらどうなるでしょう?
良くてインスタグラムやネットで画像検索したものに、雰囲気だけ似せたプランを提示してくるんじゃないでしょうか。悪ければ、自分の中で実績のある固定されたプランをずっと使いまわしているかもしれませんね。
誰のための外構工事か
外構工事ってそもそも誰のために行うのでしょうか?
近くを通る近隣住民の方々のためではありませんし、ましてや工事をする業者の都合や自己満足でもありません。そこに実際に住み、生活を送る人のために行うんですよね。

そう考えると見た目だけを重視したデザイン、プランってどうなの?
最初は友人や近隣の方々に褒められて満足度も高いかも知れませんね。でも長く使っていくとなると、流行り廃りのあるような一過性のデザインであったり、奇抜で尖ったプランでは、世間の価値観や家族の趣味の変化が起きた時にきっと後悔してしまいます。
本当に重視すべきもの
ここまで分かれば、今現在まったく外構に興味がない方でも何を中心にプランするのが正解なのか見えてきますよね。
そうです!一番重視しなければいけないのは使い勝手なんです!
なのでプランナーが本当にしなければいけない提案というのは
- 「テラスには洗濯物が干せるように物干しがあった方がいいですよ。」
- 「自転車置き場は、お子様が大きくなった時のことを考えて少し大きめにしましょう。」
- 「目隠しは大事ですけれど、ここまでのものは大袈裟かも知れません。お隣さんとのコミュニケーションも大切ですしね。」
等々…。言い出したらキリがありませんが、こういった実際に使用するみなさんのことを考えた、何気ない思いやりなんです。
もちろん見た目も大切ですよ。外見を重視した提案に比べたらこういった部分の提案は派手さはありませんし、地味に感じるかも知れません。
でも全体のバランスを重視して、見た目ばかりではなくこういった生活面に関することをちゃんと伝えるのが、エクステリアプランナーという職業の使命なんです。外構工事を依頼する方はほとんどの場合が、初めての外構工事なんですから。
2位 価格・費用
ここを重視する方も多いと思います。単純にお金の部分ですね。
一言でいうと割高です。ではなぜ高くなるのか?以下で説明していきます。
手数料が発生する
最初にも書きましたが、ハウスメーカーや工務店、不動産業者は、外構部分を別業者に丸投げしています。
単純に外構業者を紹介するだけならいいんですが、ここで建築業者側は仲介手数料、いわゆるマージンを取っています。悪く言えばピンハネです。
実際にどれぐらい取っているかは建築業者によって違いますが、だいたい額面の20~30%ぐらいです。
これって管理料という名目にしては高すぎる気がします。
200万円の外構工事であれば60万円が手数料です。
300万円なら90万円。
500万円で150万円、700万円で210万円…。
極端な話ですが、額面上700万円の工事だと本当の工事価格は500万円以下ということになります。

高い…。
それぐらいマージンを取られていたとしても、建築業者さんに頼むしか無いのでしょうか?
もちろんそうではありません。こういったニーズから生まれたのが「外構工事専門店」です。
費用を適正価格に抑える
外構工事専門店というのは、基本的に家側の工事は行わず、家の外側を専門とした建築業者であり、中間業者を通さず主に一般のエンドユーザーを対象としているため、上記のような仕組みにとらわれません。
この外構工事専門店とハウスメーカーを比較すると、上記で説明した手数料が発生しないので、約20%ほどは安くなる傾向があります。
少しでも費用を浮かせたいなら、建築業者に言われるまま外構工事を依頼するのではなく、外構工事専門店にも相見積もりを依頼するといいですね。きっと損はしないはずですよ。
でもここで一つだけ注意。
外構専門店もすべてが安い、または優良というわけではありません。これについてはまた別の記事で。
1位 工事店のモチベーション
ピンと来ないかも知れませんが、間違いなくここが一番のポイントです。
工事を丸投げされた下請け業者は、ほとんどと言っていいほどお客さまのことを考えていません。
では何を考えているのか。
それはとにかく早く、問題にならないように工事を終わらせることです。
下請け工事業者は効率重視
下請け工事業者にとって大事なのは、住宅に住む人たちではありません。元請けの建築会社です。
そこに住む人たちへの思いやりはありません。住む人と顔を合わせる機会の少ない建売住宅や新築住宅なら尚更です。どれだけ効率良く仕事を回せるかが重要なんですね。
ですがこれは工事業者が悪いわけではありません。儲けたいから効率を追求しているわけではなく、最低限の収入を得るために効率を追求せざるを得ないというのが本音だと思います。
下請け業者の実情
下請け外構業者は基本的に請負額が決まっています。
何かトラブルがあったとしても、その修正工事を行うのに必要な追加工事費が貰えるかどうかもわかりません。さらにその決まった請負額というのも、余裕があるわけではなく、工事できるギリギリに設定されています。
例えるなら”世間で言われる一般的なご主人のお小遣い”くらいです。

生活できないことはない。ただ苦しい…。
こんな状態で良い仕事はなかなかできませんよね。さらには建築資材の値段も、消費税も、お客さまの知識も上がり続けていますからね。
結果として生まれる事態
自分の周りで外構工事を行ったことがある方ならこんな風に感じたことはありませんか?
- 全体的になんか雑に見える。
- この部分ってどうなんだろう。もう少し何とかならなかったのかな。
- 今日で工事が終わるって聞いていたのにまだ終わらない。
- 職人さんに避けられてる気がする。
先程までの話を読んでいただければ、この疑念が確信に変わるはずです。
みなさんの仕事に置き換えてもらえると分かりやすいと思います。自分の仕事内容に対して、給料が安いと感じたらどうでしょう?
いかに手を抜くか、いかに作業を楽にするかを考えてしまいませんか?
そういった理由からホームセンターや工務店、不動産屋さんが提供する外構工事はおすすめできません。
もちろん建築会社全てがこうではありませんし、たとえ外構工事専門店に頼んだとしても失敗することは往々にしてあります。
実は100%成功する外構工事なんて無いんです。その中で少しでもリスクやムダを減らし、みなさんの時間を有意義に使ってもらえたらと願っています。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。
今後もためになる記事を書いていきます!
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