天然石が大好きな外構社長が語る【クレモナストーン】
外構工事を設計する際に、結構な確率で検討したくなるこの乱形石。
大型ショッピングモールやおしゃれな外資系企業のオフィスなどにも当たり前のように採用されています。
今日はそんな乱形石の中でもよく売れているUNISON社のクレモナストーンについて書いていきたいと思います。
石業界を襲う深刻な問題
天然石というのは本当に奥深いものです。
まずは、この天然石を貼る技術者について説明しなければいけません。
日本全体に押し寄せる少子高齢化の波は、建築業界に於いて特に強く押し寄せていますが、その中でも石屋さんは殊更減少の一途を辿っています。
全国で最高の品質の乱形石貼りを提供できるのはもう後10年ほどではないでしょうか。
次々と立派な職人さんが世代交代で繰り上がってくるかと思いきや、この業界若手の職人さんがほとんどいません。
今や石屋さんはブルーオーシャンのゾーンに突入しているんです。
上がり続ける石屋市場
10年後の石屋さんの市場価値は、今の倍どころではないでしょうね。
なぜ若い人材が育たないのか。
それは仕上がりのカタチと石を貼る魅力を教えることが苦手な人が多い業界だからだと考えています。
職人と呼べるまで育つ若手の共通点は「学ぶこと」を疎かにしないというポイントです。
休日に遠方にも関わらず、本当に良い仕事を求めて伝統的な寺院や庭園、現代建築の代表的な建物を自分の目で実際に確かめに行き、そこで呼吸を感じているんです。
キレイな石貼りとそうでない石貼りの比較
それでは本当にきれいな石貼りとはどんなものかというのを、私なりに比較してみたいと思います。
下の2つの石張り画像を見比べてください。


それぞれの石貼りの違いがわかるでしょうか?
石を貼るにはいくつかの注意点があります。
- 統一された目地(目地とは石と石の隙間部分のことです)
- 乱形石の大きさが偏らないようにする
- 目地の交差はすべて3つまで
- 直径5cm以下の細かい石は使わない
簡単にパッと目に見える範囲だけで、これだけのポイントが守れていないのがすぐに分かります。
ただこのポイントは、現代でいう「良い仕事」がなされている場合に限ります。それは施工費用によっては、このポイントが守られていなくても妥当だと判断せざるを得ない場合があるからです。
それではこの「良い仕事」をしてもらうためにはどれ位の金額が妥当なのか?
という訳で、以下に適正な見積り金額についての基準を共有していきます。
石貼りの適正価格を考える
UNISON社のクレモナストーンの定価は1平米あたり9,200円~12,900円。(袋単位で購入する場合の金額。さらに色の種類によっても金額が変わります。)
今回は床面に施工する条件で算出していきます。
金額の内訳計算方法
- 商品代金:7,360円~10,320円/㎡(定価の20%OFF)
- 副資材 :1,500円/㎡(砂・セメント・目地材)
- 施工費 :10,000円/㎡(石屋さんの貼り手間代金)
- 諸経費 :5~7%
おおよその単価はこんな感じです。
ここで気をつけたいのが商品代金。
石を貼っていくのに、資材の石をそのまま貼れる訳ではありません。石自体を割って形を成形していくため、最低でも1.3倍の材料が必要になります。
これは5㎡の施工面積であれば6.5㎡分の材料が必要になるということです。単純に商品代金に1.3倍してもらえれば大丈夫ですね!
これが石貼り【クレモナストーン】の適正価格
25,000円~28,000円/㎡
となりました。
ですがこれは石を貼る費用だけです。
このほかに下地コンクリートや土工事の費用なども別途必要になりますので、気になる方はこちらの記事もご覧ください。外構工事の駐車場(ガレージ)工事によくある失敗とおすすめの仕上げ方法!
技術次第で魅せれる石貼り
職人さんの技術によってはこんな面白いデザインも可能で、他にはない個性を主張することもできます!


今回の施工基準は、和貼りを想定した考え方で書いていますが、乱形石(クレモナストーン)はそもそも海外製品なので、今回紹介したような石の貼り方をするのかどうかについては賛否あります。
産地や貼り方にも出るお国柄
国産の天然石では長野県諏訪・佐久地方産安山岩「鉄平石」が有名ですが、あまり色鮮やかなものは少ないです。
国でいうと、日本以外の石貼りは目地の幅も不均一で、本当に自然を表現したような風合いを演出しています。
人によって見方は変わりますよね。
ちなみにUNISON社のカタログには自然風な施工事例が紹介されています。仕上げ方法については全国どこの外構工事専門店も変わってくる部分だと思いますので、実績のある施工事例を見せてもらっておくと安心ですね。
ショールームなどがあれば必ずチェックしましょう!

さて、今回は乱形石【キレイのカタチと価格基準】について書いてきましたがいかがでしたか?
同じものが二つとない一点ものですので、みなさんにも是非こだわってもらいたいと共有させてもらいました!

最後まで見ていただいてありがとうございました。
今後もためになる記事を書いていきます!
今後の励みにもなりますのでよかったらコメントもお願いします!
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