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乱形石貼りの施工価格とキレイの基準

お洒落商品の定番。石貼り(乱形石)について 【エクステリア・外構工事オススメ商品】

※この記事は2020年6月25日に公開した記事を内容修正して2024年2月14日に再公開したものです。

天然石が大好きな外構社長が語る【クレモナストーン

外構工事を設計する際に、結構な確率で検討したくなるこの乱形石

大型ショッピングモールやおしゃれな外資系企業のオフィスなどにも当たり前のように採用されています。

今日はそんな乱形石の中でもよく売れているUNISON社のクレモナストーンについて書いていきたいと思います。

石業界を襲う深刻な問題

天然石というのは本当に奥深いものです。

まずは、この天然石を貼る技術者について説明しなければなりません。

日本全体に押し寄せる少子高齢化の波は、建築業界に於いては特に強く押し寄せていますが、その中でも石屋さんは殊更減少の一途を辿っています。

全国で最高の品質の乱形石貼りを提供できるのは、もう後10年ほどではないでしょうか。

次々と立派な職人さんが世代交代で繰り上がってくるかと思いきや、この業界には若手の職人さんがほとんどいません。

今や石屋さんはブルーオーシャンのゾーンに突入しているのです。

上がり続ける石屋市場

10年後の石屋さんの市場価値は、今の倍どころではないでしょうね。

なぜ若い人材が育たないのか。

それは仕上がりのカタチと石を貼る魅力を教えることが苦手な人が多い業界だからだと考えています。
手取り足取り教えてもらえるのを待っている人が多いとも言えます。

一方、職人と呼べるまでに育つ若手には「学ぶこと」を疎かにしないという共通点があります。

休日や遠方を問わず、本当に良い仕事を求めて伝統的な寺院や庭園、現代建築の代表的な建物を自分の目で実際に確かめに行き、そこで呼吸を感じて吸収しています。

熱意を持って学び続ける職人に出会えることは、実は幸運なのかもしれません。

キレイな石貼りとそうでない石貼りの比較

ここからは、本当にきれいな石貼りとはどんなものか、私なりに比較してみたいと思います。

下の2つの画像を見比べてみてください。

石貼りの比較画像_1
石貼りの比較画像_2

それぞれの違いがお分かりいただけるでしょうか?

石を貼るにはいくつかの注意点があります。

  • 統一された目地(目地とは石と石の隙間部分のこと)
  • 乱形石の大きさが偏らないようにする
  • 目地の交差は3つまで
  • 直径5cm以下の細かい石は使わない

パッと目に見える範囲だけで、これだけのポイントが守られていないことが分かります。

ただこのポイントは、現代でいう「良い仕事」がなされている場合に限ります。それは施工費用によっては、このポイントが守られていなくても妥当だと判断せざるを得ない場合があるからです。

「良い仕事」をしてもらうためにはどれ位の金額が妥当なのか?

ここからは、適正な見積り金額についての基準を共有します。

石貼りの適正価格とは?

UNISON社のクレモナストーンの定価は1平米あたり11,600円~19,800円(税別)です。

今回は床面に施工する条件で算出します。

施工価格の内訳と計算方法

  • 商品代金:9,280円~15,840円/㎡(定価の20%OFFで算出)
  • 副資材 :1,500円/㎡(砂・セメント・目地材)
  • 施工費 :10,000円/㎡(石屋さんの貼り手間代金)
  • 諸経費 :5~7%

おおよその単価はこのような感じです。

ここで気をつけたいのが商品代金。

準備した資材の石を、そのまま貼れる訳ではありません。石を割って成形していくため、最低でも1.3倍の材料が必要になります

5㎡の施工面積であれば6.5㎡分の材料が必要ということです。商品代金に1.3倍した額を想定しておきましょう!

これが石貼り【クレモナストーン】の適正価格

28,000円~38,000円/㎡

となりました。

ですがこれは石を貼る費用だけです。

このほかに下地コンクリートや土工事の費用なども別途必要になりますので、気になる方はこちらの記事もご覧ください。外構工事の駐車場(ガレージ)工事によくある失敗とおすすめの仕上げ方法!

職人の技術で魅せる石貼り

職人さんの技術によってこんな面白いデザインも可能で、他にはない個性を演出することもできます!

色味を合わせて石の大小のコントラストで独自性を表現しています。
ミッキーマウスやハート型に石を加工して貼っています。

なお、今回の施工基準は和貼りを想定した考え方で書いています。
乱形石(クレモナストーン)は海外製品ですので、今回紹介したような石の貼り方をするのかについては賛否あります。

産地や貼り方にも出るお国柄

国産の天然石では長野県諏訪・佐久地方産安山岩「鉄平石」が有名ですが、色鮮やかなものは少ない印象です。

日本以外の石貼りは目地の幅も不均一で、本当に自然を表現したような風合いを演出しています。

どのような施工が好みか、人によって見方は変わりますね。

ちなみにUNISON社のサイトやカタログでは、自然風な施工事例も紹介されています。(外部リンク:UNISON クレモナストーンの施工事例
仕上げ方法については外構工事専門店ごとに変わる部分ですので、実績のある施工事例を見せてもらっておくと安心です。

ショールームなどがあれば必ずチェックしましょう!

さて、今回は「乱形石貼りの施工価格とキレイの基準」についてご紹介しましたがいかがでしたか?

天然石は同じものが二つとない一点ものです。是非こだわって選んでみてくださいね。

最後まで見ていただいてありがとうございました。

今後もためになる記事を書いていきます!

今後の励みにもなりますのでよかったらコメントもお願いします!

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