外構工事、お金を払う前に見ておきたい「進捗と支払いのバランス」

先日、現場でお客様と直接お話しする機会がありました。正直、かなり考えさせられる内容でした。
外構工事を契約したのは半年以上前。契約時にまとまった金額を支払い、その後着工。「数ヶ月後には完成する」と言われていたそうです。ところが工事は終わらず、途中でさらにまとまった中間金を支払うことに。それから2ヶ月以上経っても工事は進まず、連絡もなかなか取れない。連絡が取れても「やります」と言われるだけで、なかなか進まない。
「この状態から引き継いで工事をしてもらえませんか」
そんな相談でした。

現場を確認すると、建築確認など法的な部分も含めて整理しなければならないことがいくつもありそうでした。何より印象に残ったのは、お客様がもう完全に疲れてしまっていたことです

そんなに連絡が取れなくなるものなんですか?

珍しくはない。工事の進み方とお金の動き方がバラバラになった瞬間に、こういうことは起きやすくなる
なぜ「お金だけ先に進む」工事が起きるのか
外構工事は、契約時にまとまった金額を預かり、工事完了後に残りを受け取る、という流れが多いです。そこに「中間金」という形で、工事の途中にもう一度支払いをお願いするケースがあります。
中間金自体は悪いものではありません。材料の仕入れや職人の手配には、工事が終わる前にお金が動きます。問題は、その中間金が「工事がどこまで進んだか」とひもづいていないときです。工程表も進捗の報告もないまま金額だけが先に動いてしまうと、何かあったときにお客様の側には確認する材料が残りません。

お金を払った分だけ、工事は進んでいてほしいですよね、普通に考えて
契約前に確認しておきたい3つのこと
今回の相談を受けて、あらためてまとめておきたいと思ったことが3つあります。契約前に確認しておきたいことについては別の記事でも書きましたが、今回はお金の動き方に絞って掘り下げます。
①工程と支払い条件をセットで確認する
「いつまでに終わる」という口約束だけでなく、大まかな工程(着工・土間や基礎・仕上げ・完了検査など)と、それぞれのタイミングでいくら支払うのかを、契約書か見積書に書いてもらいます。工程と支払いが別々の紙に書いてあると、あとから照らし合わせることができません。
②申請や確認を誰が行うのか明確にする
外構工事でも、内容によっては建築確認申請や各種届出が必要になることがあります。これを施工業者が行うのか、別の設計事務所が行うのか、お客様自身が動く部分があるのか。契約の時点で担当が曖昧なまま進めると、工事が止まったときに「誰も手続きをしていなかった」という状態になりえます。最初の見積もりから大幅に値引きする業者にも同じ傾向が出やすいので、あわせて確認しておくと安心です。
③進捗と支払いのバランスを見る
一番大事なのはここだと思っています。工事が半分も終わっていないのに、支払いだけ総額の7割、8割に達している状態は、お客様にとって分の悪い状態です。目安として、現地で目に見える進み方(土が動いたか、基礎ができたか、構造物が立ち上がったか)と、支払った金額の割合を、自分の感覚でいいので照らし合わせてみてください。大きくずれていたら、一度立ち止まって確認する価値があります。

正直、工事のことは素人なので、何を聞けばいいのかもわからなくて……

それで大丈夫です。「今どこまで進んでいて、次に何にいくら払うんですか」。この一言を工事の節目ごとに聞くだけで、ずいぶん変わります
もし今、同じような状況にあるなら
すでに工事が止まってしまっている、連絡が取れない、という状態にある方もいるかもしれません。その場合、まず現地の状況(どこまで工事が終わっているか、使われている資材、安全上の問題がないか)を記録しておくことをおすすめします。建築確認などの法的な手続きが必要な工事であれば、その状況も含めて整理が必要になることがあります。良い業者と悪い業者を見分けるポイントも、契約前の判断材料としてあわせて読んでみてください。
業界にいる人間として、こういう思いをするお客様が少しでも減るように、できることをやっていきたいと思っています。金額だけで業者を選ばないこと。そして、支払いは工事の進み具合とセットで考えること。この2つだけでも、意識しておいてもらえればと思います。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。今後もためになる記事を書いていきます!励みになりますのでコメントもお願いします!
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