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【台風前に】カーポート・フェンス・ブロック塀の点検チェックリスト

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外構社長 @gaikou_nomiss 2026年9月2日
カーポートSC

9月に入りました。この時期になると、毎年ご相談が増えます。

台風が来るたびに、カーポートが飛ばないか心配で…。前もって見ておくことってありますか?

あります。しかも、ほとんどがお家の方が自分で見て分かることです。

気象庁の平年値(1991〜2020年)では、日本に上陸する台風は年間3.0個。そのうち9月がいちばん多く1.0個で、8月は0.9個です。おもしろいのは、発生数だけなら8月のほうが多い(5.7個 対 5.0個)こと。それでも上陸は9月が上回ります。9月の台風は、日本まで来やすいということです。

壊れてから直すのと、壊れる前に締め直すのとでは、かかるお金がひと桁違います。今日は、外構屋が実際に見ている場所をそのまま公開します。

台風で壊れるのは、だいたい同じ3か所

私たちが台風の後に呼ばれる現場は、正直かなり偏っています。

  1. カーポート・テラス屋根(屋根材が飛ぶ、柱が傾く)
  2. フェンス・目隠しパネル(面で風を受けて根元から)
  3. ブロック塀(もともと弱っていたところが倒れる)

逆に言えば、この3つを見ておけば、台風前の点検はほぼ足ります。

① カーポート・テラス屋根のチェックリスト

□ 屋根材の「押さえ」が浮いていないか

ポリカーボネートの屋根材は、枠に差し込んで、上から押さえ材(キャップ)で留めてあります。この押さえがひとつ外れていると、そこから風が入って、屋根材が1枚まるごと持っていかれます。

下から見上げて、屋根材の合わせ目に隙間や波打ちがないかを見てください。1か所だけ他と違う動きをしているところがあれば、そこが弱点です。

□ ボルト・ビスがゆるんでいないか

柱と梁のつなぎ目、梁と屋根枠のつなぎ目にボルトが見えます。手で触ってぐらつきや、ボルトの頭に浮き上がった錆の跡がないか確認してください。錆が輪っか状に出ているところは、動いている証拠です。

台風の後に見に行くと、飛んだ屋根の近くのボルトはたいてい前から緩んでます。台風のせいっていうより、緩んでたところに台風が来た、という感じですね。

□ 柱の根元、コンクリートが割れていないか

ここが一番大事です。柱を支えているのは、地面の下にあるコンクリートの基礎です。根元のまわりのコンクリートに、ひび割れや、柱との間に隙間ができていないかを見てください。

隙間があるということは、すでに一度動いているということです。カーポートの基礎については【強風注意】そのカーポート倒れますで詳しく書いていますので、心当たりのある方は先にそちらを読んでください。

□ サポート柱があるなら、必ず立てる

積雪地域向けの着脱式サポート柱が付いている場合、しまい込んだままの方が非常に多いです。台風前は雪でなくても立ててください。屋根のたわみを抑えるだけで、持ちがまったく違います。

② フェンス・目隠しパネルのチェックリスト

□ 支柱を手で押して、動かないか

フェンスは、支柱1本1本がそれぞれ独立して立っています。端から順番に、腰の高さを手のひらで押してみてください。1本だけぐらつくところがあれば、その1本が最初に倒れます。

□ 目隠しパネルは「面積」で考える

格子のフェンスは風を抜きますが、目隠しの板張りやポリカパネルは風を全部受け止めます。同じ高さでも、受ける力は何倍にもなります。

後から目隠しパネルを足した、すだれやシェードを結び付けている——このパターンが一番危ないです。台風前にすだれ・シェード・防風ネットは外してください。フェンスごと持っていかれます。

外したほうがいいんですね。逆に、風よけになると思っていました…。

そこは本当に逆なんです。「風を防ぐもの」を足すほど、フェンスにかかる力は増えます。台風の前だけは、身軽にしてあげてください。

□ 物置・自転車・ゴミ箱を、塀のそばに置かない

飛ばされたものがフェンスやガラスに当たって壊れるケースが、実はかなり多いです。軽いものは家の中か、風下側の壁ぎわへ移してください。

③ ブロック塀のチェックリスト

ブロック塀だけは、他とちょっと事情が違います。倒れたときに人に当たる可能性があるからです。ここは基準がはっきり決まっています。

法律で決まっている基準(建築基準法施行令 第62条の8)

  • 高さは2.2m以下
  • 厚さは15cm以上(高さ2m以下の塀は10cm以上)
  • 鉄筋は径9mm以上を、縦横80cm以下の間隔で入れる
  • 高さ1.2mを超えるなら、長さ3.4m以下ごとに控壁(突き出し長さは塀の高さの1/5以上)
  • 基礎の丈は35cm以上、根入れは30cm以上

ご自宅の塀で、まず数えていただきたいのは控壁です。高さが1.2mを超えているのに、途中に補強の壁が一枚もない——そういう塀は、いま倒れていないだけです。

昔は基準もゆるかったし、鉄筋が入っとらん塀もようけある。中は見えんからな。外から分かるのは、高さと控壁と、ひび割れくらいや。

□ ひび割れ・傾き・白い粉

目で見て分かるサインは、この3つです。

  • 斜めに走るひび割れ … 動いている証拠。横向きのひびより危険です
  • 傾き … 塀の端から目線を這わせると分かります。まっすぐ見えなければ傾いています
  • 白い粉(エフロレッセンス) … 中に水が回っています。鉄筋が錆びていると考えてください

劣化のサインの見分け方はブロック塀の劣化で、実際の補修方法はブロック塀の強度確認と補修方法で書いています。

台風が近づいてからでは、できないこと

ここは正直にお伝えします。台風の直前にできる工事は、ほとんどありません。

コンクリートは固まるのに時間がかかります。基礎を打ち直したり、控壁を足したり、支柱を入れ替えたりする工事は、台風が来る数日前に頼んでも間に合わないのです。

直前にできるのは、この4つだけです。

  1. すだれ・シェード・防風ネット・のぼりを外す
  2. 物置まわり、自転車、ゴミ箱、植木鉢を移動する
  3. サポート柱を立てる
  4. 危ない塀のそばに、車を停めない・人を通さない

じゃあ、点検は今のうちにしておいたほうがいいんですね。

そうです。9月がピークなので、いま見ておけばまだ間に合います。台風のあとは業者もパンクしますから、動くなら今です。

壊れてしまったときにやること

  1. 近づかない。傾いたカーポートや塀は、追い風で一気に来ます
  2. 写真を撮る。全体・壊れた部分の寄り・周りの状況の3枚。片付ける前に
  3. 火災保険の会社に連絡する。風災補償が付いていれば対象になることがあります
  4. そのうえで業者に見てもらう

順番が大事です。片付けてしまってから連絡すると、証明ができなくなります。補償の範囲や自己負担は契約ごとに違いますので、まずは保険会社に確認してください。

まとめ:そのまま使えるチェックリスト

カーポート・テラス

  • □ 屋根材の押さえに浮き・隙間がない
  • □ ボルトにぐらつき・錆の輪がない
  • □ 柱の根元のコンクリートが割れていない
  • □ サポート柱を立てた

フェンス・目隠し

  • □ 支柱を手で押して、ぐらつく1本がない
  • □ すだれ・シェード・ネットを外した
  • □ 物置まわりの飛びそうなものを片付けた

ブロック塀

  • □ 高さは2.2m以下
  • □ 1.2mを超えるなら控壁が3.4m以内ごとにある
  • □ 斜めのひび割れ・傾き・白い粉がない

ひとつでも□が埋まらなかったところは、台風のたびに心配し続けることになります。シーズンが終わったら、そこだけでも直しておいてください。

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