注意!ブロック塀の劣化が進む原因

※この記事は2022年4月20日に公開した記事を編集し、2026年8月24日に再公開したものです。
ご自宅のブロック塀、最後にじっくり見たのはいつでしょうか?
「うちの塀はまだ新しいから大丈夫」と思っている方ほど、実は内側から静かに傷んでいることがあります。
ブロック塀の劣化スピードを上げているのはコレ

今回は少しテイストの違う記事を超短編で書いていこうと思います!外構工事を失敗しないためにぜひ参考にしてください!
街中でこのようなお宅を見かけませんか?その“ブロック塀”危険ですよ!


2~3段積みだから大丈夫でしょ!
それほど高い塀でもないし何が危険なの?と感じた方、写真の赤い丸で囲んでる箇所に違和感ありませんか?
ブロックの「穴」が開いていますよね?これが劣化スピードを急激に進める原因の一つなんです!
そのまま放置すると危険な理由

ブロック塀の主な劣化原因は「水」や「紫外線」です。
外で風雨にさらされるものなので、ブロックの内部に雨水が入ってもどうって事がないと思われがちですが、酸性である雨水はブロックを構成しているセメントを溶かしてしまうのです。
モルタルでしっかりとふさがれたブロックなら、雨が止めば自然と乾きますので問題ありません。
一方、写真のようなブロックは開いた穴に雨水がたまり、太陽の熱や風でも乾くことがないままになっていると、ブロックの内側を溶かして水の道を作ってしまうんです。
気付かないうちにブロックの内部がスカスカに…アリの巣のようなイメージが近いでしょうか。
そもそもブロック塀には、鉄筋の入れ方や積み方の決まりごとがあります。気になる方はこちらもどうぞ。
あわせて読みたい:これだけは知っておこう!【ブロック積みの施工基準】

知らない間に内部で劣化が進んでいる場合も…ブロックの中がスカスカになれば、周辺のブロックまで影響を及ぼします。
このような状態では、10年もすれば少し力を加えたら割れてしまいます。
穴が開いたままのブロックは見た目も良くありませんし、崩れてしまう危険性も伴っています。
ブロックは1枚15キロほど(モルタル込み)と計算されます。低く見えても崩れればかなり危険です。

こんな状態で放置するのは絶対やめましょう!
ブロック塀はどうやって補修する?

ブロックは”モルタル”(セメント+砂+水)で隙間なく埋めることで強度を保っています。
ホームセンターでインスタントセメントなどを購入して、DIYで穴をふさげば材料費1,000円ほどで補修が可能ですし、業者さんに依頼しても数個の穴であれば数千円で補修が可能です。
※材料費・工事費はあくまで目安です。材料の値段はここ数年で動いていますし、地域や数量でも変わります。実際に買うとき・頼むときに必ずご確認くださいね。

コンクリート製品はヒビ等も入りやすいのでボンドコークで水が入らいないように補修、メンテナンスしましょう!
放っておくと大きな補修が必要になり、数万円、数十万円の費用が必要になる可能性もあります。かえって面倒なことにならないためにも、早めの対応がおすすめです!
穴をふさぐだけでは足りない、ぐらつきやヒビが出ているという場合は、まず強度の確認からです。こちらの記事で手順をまとめています。
あわせて読みたい:ブロック塀の強度確認と補修方法

まだ間に合います!是非やってみましょう!
今回は街中であまりにも多く見かけるブロックの穴について解説しました。本当に早めの処置をおすすめします。
ちなみに、その塀がお隣との境界に建っている場合は、直す前に「誰のものか」をはっきりさせておくのが先です。ここを飛ばすとトラブルになりやすいところなので、良かったらこちらの記事も読んでみてください!
あわせて読みたい:境界ブロックを建てる費用はだれが払う?交渉がうまくいくコツ
【2026年9月 追記】直すか、作り直すか。うちが現場で見ている判断基準
この記事を書いてから何年か経ちましたが、「ブロック塀は内側から傷む」という話自体は今も変わっていません。ただ、実際に現地を見に行ったとき、うちが「これは補修で様子を見ましょう」と「これは作り直しましょう」をどこで分けているか、その基準までは書いていなかったので、ここに追記しておきます。

ひび割れがあるブロック塀を見に行ったとき、直せるかどうかって何で判断してるんですか。

まず見るのはひびの入り方。表面だけの細いひびなら補修で様子を見ることが多いけど、目地の高さで水平に、しかも塀の長さ方向に何箇所も走っているひびは、中の鉄筋か基礎まで傷んでいるサインだから作り直しを勧める。
もう一つ、現地でうちが必ず確認するのが「そもそもその塀が今の基準を満たしているか」です。建築基準法施行令第62条の8では、コンクリートブロック塀について、高さは2.2m以下、厚さは15cm以上(高さ2m以下のものは10cm以上)、鉄筋は直径9mm以上のものを縦横80cm以下の間隔で配置、高さ1.2mを超える塀は3.4m以下ごとに控壁を設ける、基礎の丈は35cm以上で根入れは30cm以上、といった数値が定められています。築年数の古い塀は、この基準ができる前に建てられていることが珍しくありません。ひびの程度が軽くても、控壁がない、鉄筋が入っていないなど基準そのものを満たしていない塀は、補修で延命するより作り直しを勧めています。

控壁がない古い塀は、見た目がきれいでも中身が今の基準に届いてないことがある。地震のときに効いてくるのはそこだから、見た目だけで判断しないようにしてる。
まとめると、①ひびが表面だけか、水平に連続しているか、②控壁・鉄筋・基礎の丈が今の基準を満たしているか、この2点を現地で確認したうえで、どちらか一方でも怪しければ補修より作り直しを勧める、というのがうちの判断基準です。金額のことは別記事に譲りますが、判断の順番としては先に「直せる状態かどうか」を見極めてから費用の相談に入るようにしています。
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