そのブロック塀本当に大丈夫?
敷地の境界線や仕切りなどによく見かけるコンクリートブロックを積んだブロック塀。
2018年、大阪を襲った大阪北部地震の際に、このブロック塀の強度についてスポットライトが当たります。
それまでの常識では、ブロック塀は重量がありしっかりしているものなので、ちょっとやそっとの衝撃では倒壊する事はないと考えられているのが普通の事でした。
ですが実際は、その強度に甘えて、最低限のブロック積みのルールを守っていないブロック塀が多数あることが分かり、各自治体からブロック塀に関する補助金が出たことで、多くのブロック塀が建て直されることになります。
私たちも、そういった建て直しのお仕事をたくさんご依頼いただきましたので、今回はその経験から、危ないブロック塀を見分けるポイントと、補修方法をお教えします。
それではやっていきますよ!
ブロックの一番上に穴が見えている
コンクリートブロックをまず想像してみてください。
側面部分に3つの穴が開いている一番スタンダードなブロックです。
(実は、ブロックは同じ種類の物でも使用用途により構造が違っており、全てが同じ形ではありません)
そのブロックが自分の家の敷地内に建っているブロック塀の、一番上の段にも積んである場合は要注意です。
その穴が塞いであれば良いのですが、これが塞がれておらず穴が空きっぱなしになっている場合、そのブロック塀は通常よりも劣化が進んでいます。
ブロックは外に晒されるものなので、中に水が入ることぐらいどうって事は無いと思われがちなのですが、酸性である雨水はブロックを構成しているセメントを溶かしてしまうのです。
雨が降るとブロックが濡れ、通常であればその後太陽が乾かしてくれる訳ですが、穴が空いているブロックはそうは行きません。
雨が止んでも空いている穴の中に雨水が溜まってしまうので、そのまま溜まった雨水が蒸発せずに少しずつブロックの内側を溶かしながら下に降りて行きます。
その為、中がスカスカになって強度が下がってしまう訳ですね。
本来であれば、ブロックの穴はモルタル(セメントと砂と水を混ぜた物)で塞いで処理しなければいけないので、自分の家のブロック塀に穴が空いたままのブロックが積んである場合、急いで補修するようにしましょう。
ブロック塀の補修
完全に弱ってしまったブロック塀は別として、触った感じまだしっかりしているブロック塀であれば補修は効果的です。
ホームセンターなどでインスタントセメントを購入してDIYで穴を塞げば、材料費1,000円ほどで済みますし、外構工事業者に頼んでも数個の穴であれば5,000円位で補修してくれます。
作業としてもセメントと砂、水を混ぜ合わせ、穴に入れていくだけです。
ブロックの外側にヒビが入っている場合は、ボンドコークという物がありますので、それを使ってヒビを塞いで補修メンテナンスしましょう。
こういった補修は作業としても簡単ですし、やって悪くなる事はありません。
ほったらかしで大事になるよりは、早めに対応するのがお勧めですよ。
最後まで見ていただいてありがとうございました。
今後もためになる記事を書いていきます!
今後の励みにもなりますのでよかったらコメントもお願いします!
コメント