宅配ボックスは外構で付けるべき?後付けとの違いを整理します

宅配ボックスは、この数年でいちばん相談が増えた設備です。
そして「外構と一緒にやるか、あとから置くか」で、費用も使い勝手も大きく変わります。

置き型なら自分で買って置けますよね。わざわざ外構工事に入れる必要はあるんでしょうか。
置くだけなら、できます。ただ、あとから置いた方の多くが同じところでつまずいています。

今日は、外構屋の立場から「先にやるべき人」と「あとでいい人」をはっきり分けます。
宅配ボックスは、大きく3種類あります
① 置き型(ポン置き)
玄関先に置くだけ。工事は不要です。数千円のものから買えます。
ただし、固定していないと持っていかれます。ワイヤーで柱や手すりに結ぶタイプが多いのですが、結ぶ相手がないと使えません。
② 据置型(アンカー固定)
コンクリートの土間にアンカーで固定するタイプ。これがいちばん現実的です。
ただし、固定するコンクリートが必要です。砂利や土の上には設置できません。ここが最初の分かれ道になります。
③ 埋込型・門柱一体型
門柱と一体になったタイプ。見た目がいちばんきれいで、ポスト・インターホン・表札がまとまります。
当然ながら、門柱を作るタイミングでしか入れられません。あとから一体型にするには、門柱ごと作り直しになります。

最近は、ポストと宅配ボックスが上下に並んだ機能門柱がとても人気です。見た目もすっきりします。
あとから付けると費用が上がる理由
「あとから」の見積りが高くなるのは、本体価格ではありません。周りの工事です。
- 基礎コンクリートの打設 … 置く場所が土や砂利なら、まず土間から
- 既存の仕上げの復旧 … タイルや石を剥がして、また戻す
- 1日分の職人・重機の手配 … 小さい工事でも1日は1日です
- 配線(インターホン連動の場合) … 土間を割って通すことになります
外構工事のときなら、これらはすでに動いている作業のついでです。同じ職人が、同じ日に、同じ材料でやれます。だから差が出ます。

生コンって、少しだけ頼むほうが割高なんですよ。ついでに打つのと、あとから小さく打つのとでは全然違います。
置き場所で失敗しないための4つ
□ 道路から見えるか
配達員さんが「見つけられる」場所であることが大前提です。奥まっていると使われません。
□ 門扉の外か、内か
門扉の内側に置くと、門扉が施錠されていると使えません。宅配ボックスは基本的に、門扉の外側か、門扉がないルート上に置きます。
□ 雨がかかるか
防水のものが多いですが、扉を開けたときに中へ雨が入ります。庇の下か、扉が風下を向く方向がおすすめです。
□ 扉の開く方向と、人の通り道
扉を開けたときに、通路をふさがないか。意外とここでやり直しになります。

たしかに、置いてから気づきそうです…。

だから、外構の図面の段階で「ここに宅配ボックス」と書き込んでおくのがいちばん確実です。紙の上なら、何度でも動かせますから。
先にやるべき人・あとでいい人
外構工事と一緒にやるべき人
- 門柱をこれから作る(一体型にできる最後のチャンスです)
- 玄関まわりがまだ土・砂利の状態
- インターホンと連動させたい
- 共働きで、今すでに再配達に困っている
あとからでも問題ない人
- 玄関前にすでに広いコンクリートがある
- 置き型で試してから、必要なら本格的に、と考えている
- 今は在宅していることが多い
それでも迷ったら「土間だけ」先にやる
いちばん現実的な折衷案がこれです。
宅配ボックスを置く予定の場所に、コンクリートの土間だけ先に打っておく。
本体は後日、好きな商品を選んで固定すればいい。土間さえあれば、据置型はほぼどれでも設置できます。外構工事のついでなら、この土間はごく小さな追加で済みます。
配線が必要になるかもしれない場合は、空配管(からはいかん)だけ通しておくのもおすすめです。管が入っていれば、あとから線だけ通せます。土間を割らずに済みます。

空配管は安いもんや。使わんでも損はせん。あとで割るほうがよっぽど高い。
まとめ
- 門柱を作るなら、一体型は今しか選べません
- 据置型にはコンクリートの土間が要ります
- 迷ったら土間と空配管だけ先に
- 門扉の外側、道路から見える場所、扉が通路をふさがない向き
外構の打ち合わせで伝えておくべきことは外構の追加費用はどこで出る?にもまとめています。
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