外構工事の見積書、どこを見れば比較できるか

外構で相見積りを3社取ると、たいてい金額がバラバラになります。150万、190万、230万。同じ内容を頼んだはずなのに、なぜここまで違うのか。

高いほうが良い工事なんですか?それとも、ぼったくられているんでしょうか。
どちらでもないことが多いです。そもそも同じものを比べていないから差が出ます。

見積書は、見るべき順番があります。金額の合計を先に見るから分からなくなるんです。今日はその順番をお伝えします。
見るべき順番は、合計金額が最後です
結論から言うと、この順番で見てください。
- 数量の単位(㎡・m・箇所・式)
- 「一式」がいくつあるか
- 諸経費の割合
- 入っていない工事はどれか
- 合計金額
① 数量の単位を見る
まず、各項目の単位を見てください。㎡(平米)、m(メートル)、箇所、そして「式」。
㎡やmで書かれている項目は、単価×数量で計算されています。だから他社と比べられます。A社が土間コンを50㎡で見ていて、B社が42㎡なら、そもそも図面の解釈が違うということです。
面積が違うのに合計だけ比べても、意味がありません。

見積りを見比べるときは、まず数量だけを表にして並べてみてください。それだけで理由の半分は分かります。
② 「一式」の数を数える
「式」は、中身を書かずに金額だけを出せる単位です。使うこと自体は普通ですが、多すぎる見積りは比較ができません。
目安として、こう考えてください。
- 仮設・運搬・重機回送が「一式」 … 問題ありません
- フェンス・カーポート・門柱が「一式」 … 品番を聞いてください
- 土工事・基礎工事が「一式」 … 数量を聞いてください
商品が「一式」のままだと、グレードを下げられても気づけません。ここは遠慮なく確認していい部分です。
③ 諸経費の割合を見る
見積りの最後に、諸経費・現場管理費という項目があります。
これはあって当然の費用です。現場監督の人件費、保険、車両、事務。ここがゼロの見積りは、どこかに紛れ込ませているだけです。
見るのは金額ではなく工事金額に対する割合です。3社の割合を計算して、極端に違う会社があれば理由を聞いてください。「安いから良い」ではなく、その会社が何を自社でやっているかが現れます。

諸経費を削って受注した現場は、たいてい最後に無理が出ます。値引き交渉をするなら、諸経費ではなく仕様のほうを削るべきです。
④ 入っていない工事を探す
ここがいちばん差が出ます。安い見積りは、入れていないから安いことがあります。
よく抜けているのは、この5つです。
- 残土処分(別途、と書かれていないか)
- 既存物の解体・撤去(今ある塀やコンクリート)
- 電気工事・給排水工事(照明やインターホン)
- 雨水の処理(排水桝、勾配の調整)
- 境界のブロック(お隣との取り合い)
3社の見積りを横に並べて、1社にしかない項目を探してください。それは他の2社が忘れているか、あとで追加になる工事です。

抜けとる見積りが悪いわけやない。現地を見て「これは要らん」と判断した場合もある。せやから、なんで入っとらんのかを聞いたらええ。
⑤ 最後に合計を見る
ここまで確認して初めて、合計金額の差に意味が出ます。
数量が同じ、一式の中身が同じ、抜けている工事もない。それで金額が違うなら、それは会社の体力と仕入れの差です。ここまで来たら、あとは相性で選んで問題ありません。
値引きを頼むときのコツ
「もう少し安くなりませんか」だけだと、業者はどこかを黙って削ります。
そうではなく、こう伝えてください。
「予算が○○万円です。この中で優先したいのは駐車場と門柱です。植栽は減らして構いません」
削る場所を自分で指定すれば、仕上がりの品質は落ちません。金額だけを削らせると、見えないところ——基礎の厚み、砕石の量、下地——が薄くなります。

見えないところを削られると、5年後に効いてきます。削るなら、見えるところにしてください。
まとめ
見積書は、合計金額を最後に見る。それだけで比較できるようになります。
- 数量(㎡・m)を横に並べる
- 「一式」の中身を聞く
- 諸経費は割合で見る
- 1社にしかない項目を探す
- そのうえで合計を見る
断り方に悩んでいる方は外構業者への断り方も読んでみてください。追加費用が心配な方は契約後に増える5つのパターンが参考になると思います。
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