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【業界向け】一人親方が最初に管理すべき数字は、たった3つ

外構社長
外構社長 @gaikou_nomiss 2026年9月4日

独立して、一人でやり始めた。仕事は途切れていない。それなのに、通帳の残高が思ったように増えない。

一人親方の方から、この相談を本当によく受けます。

数字を管理したほうがいいのは分かるんです。でも、何から見ればいいのか分からなくて…。

分かります。私も最初はそうでした。

経営の本を読むと、粗利率だの労働分配率だの、いろんな言葉が出てきます。でも、最初に見るべき数字は3つだけです。これ以外は、あとでいい。

この3つを出せるようになると、値段の付け方が変わります。逆に、これがないままだと、何年やっても勘のままです。

数字① 自分の1日の原価

まず、自分自身が1日いくらかかっているかです。

一人親方の方の多くが、ここを「もらった金額=儲け」だと感じています。でも実際には、自分を動かすのにお金がかかっています。

年間で、この全部を足してください。

  • 生活に必要な手取り(家賃・食費・学費・すべて)
  • 国民健康保険・国民年金
  • 所得税・住民税・事業税
  • 車両(ローン・任意保険・車検・ガソリン)
  • 道具(消耗品・買い替え・修理)
  • 携帯・通信・事務用品
  • 賠償責任保険・労災の特別加入

これを、年間で実際に動ける日数で割ります。

ここが大事なところで、365日でも、300日でもありません。雨で流れる日、盆と正月、段取りだけの日、材料を拾いに行く日を引いてください。現実的には年240日前後になるはずです。

年間の必要額 ÷ 実働日数 = 自分の1日の原価

この数字が、いま受けている常用単価より高い方は、実はかなりいらっしゃいます。

常用単価の相場については常用単価公開!【2026年版】に書きました。国交省の公表値と並べていますので、比べてみてください。

数字② 現場ごとの、実際にかかった人工

2つ目は、その現場に何日入ったかです。

見積りのときは「3日で終わる」と思っていた。実際は5日かかった。この2日分が、どこにも記録されていない。これが一番よくある形です。

難しく考える必要はありません。カレンダーか手帳に、現場名を書くだけでいいんです。

「9/1 田中様邸」「9/2 田中様邸」「9/3 田中様邸・午後から山田様邸」

1か月続けると、現場ごとの日数が出ます。これに①の1日の原価を掛ければ、その現場の人件費が出ます。

昔はみんな頭でやっとった。せやけど頭は、都合の悪い日を忘れるんや。書いたもんは忘れん。

数字③ 現場ごとの、材料と外注の支払い

3つ目は、その現場で外へ払ったお金です。

  • 材料の仕入れ(生コン・ブロック・砂利・商品)
  • 外注(応援・重機・レッカー)
  • 処分費(残土・ガラ)

これも、仕組みは要りません。納品書と請求書に、現場名を書くだけです。ペンで隅に書くだけで構いません。

月末に現場ごとに分ければ、それがそのまま材料原価になります。

3つが揃うと、引き算だけで粗利が出ます

これで準備は終わりです。あとは引き算だけ。

請求金額 -(① × ②)- ③ = その現場で残ったお金

この1行が出るようになると、判断が変わります。

  • 「この種類の仕事は、うちだと残らない」が数字で言える
  • 「この工事は3日では無理」と実績で言える
  • 値上げをお願いするときに根拠が出せる

感覚で「しんどい」と言っても伝わりません。「この工種は毎回1.5日オーバーしています」と言えば、話が通ります。

やってはいけないのは「完璧に始めること」

最後に、これだけはお伝えしたいです。

数字の管理を始めようとして、いきなり立派なエクセルを作ろうとする方がいます。項目を細かく分けて、関数を入れて。

だいたい3か月で止まります。私もそうでした。

最初は、カレンダーに現場名を書く。納品書に現場名を書く。この2つだけでいいです。1年続いたものが、その人にとって正しいやり方です。

そして、現場が増えて手作業が追いつかなくなったら、そのときに仕組みへ移せばいい。順番はそれで合っています。

紙で1年続いた方は、システムに移してもちゃんと続きます。逆に、紙で続かなかった方は、システムでも続きません。

まとめ

  1. 自分の1日の原価(年間必要額 ÷ 実働240日)
  2. 現場ごとの人工(カレンダーに現場名)
  3. 現場ごとの材料・外注(納品書に現場名)

この3つだけです。今日から、手帳のカレンダーに現場名を書くところから始めてみてください。

会社の規模を大きくする話は会社を大きくするのは今すぐやめろ!に、現場ごとの利益が見えない理由は外構工事は儲かるのに、なぜ手元に残らないのかに書いています。

現場の数字について

その現場、いくら残ったか言えますか。

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