ブロック塀の強度確認と補修方法

※この記事は2020年10月12日に公開した記事を編集し、2026年9月21日に再公開したものです。
ご自宅のブロック塀を、最後にじっくり見上げたのはいつでしょうか。
毎日その横を通っていても、塀というのは「そこにあって当たり前のもの」になってしまいます。危ないかどうかを考えるのは、どこかで塀が倒れたというニュースを見たときくらい…ではないでしょうか。
この記事では、道具も知識もいらない、見ただけで分かる「危ないブロック塀」のサインと、まだ間に合う場合の補修方法をお伝えします。

うちの塀、建ててから何十年も経っていますけど…見た目はどこも欠けていませんよ?

その「見た目は何ともない」が一番こわいんです。ブロック塀は外側より先に、中から傷んでいきますからね!
そのブロック塀本当に大丈夫?
敷地の境界線や仕切りなどによく見かけるコンクリートブロックを積んだブロック塀。
2018年、大阪を襲った大阪北部地震の際に、このブロック塀の強度についてスポットライトが当たります。
それまでの常識では、ブロック塀は重量がありしっかりしているものなので、ちょっとやそっとの衝撃では倒壊する事はないと考えられているのが普通の事でした。
ですが実際は、その強度に甘えて、最低限のブロック積みのルールを守っていないブロック塀が多数あることが分かり、各自治体からブロック塀に関する補助金が出たことで、多くのブロック塀が建て直されることになります。
その「最低限のルール」がどういうものなのかは、これだけは知っておこう!【ブロック積みの施工基準】にまとめています。高さ・控え壁・鉄筋のことが分かると、これから書く見分け方の意味も掴みやすくなりますよ。
私たちも、そういった建て直しのお仕事をたくさんご依頼いただきましたので、今回はその経験から、危ないブロック塀を見分けるポイントと、補修方法をお教えします。

それではやっていきますよ!
ブロックの一番上に穴が見えている
コンクリートブロックをまず想像してみてください。
側面部分に3つの穴が開いている一番スタンダードなブロックです。
(実は、ブロックは同じ種類の物でも使用用途により構造が違っており、全てが同じ形ではありません)
そのブロックが自分の家の敷地内に建っているブロック塀の、一番上の段にも積んである場合は要注意です。
その穴が塞いであれば良いのですが、これが塞がれておらず穴が空きっぱなしになっている場合、そのブロック塀は通常よりも劣化が進んでいます。
ブロックは外に晒されるものなので、中に水が入ることぐらいどうって事は無いと思われがちなのですが、酸性である雨水はブロックを構成しているセメントを溶かしてしまうのです。
雨が降るとブロックが濡れ、通常であればその後太陽が乾かしてくれる訳ですが、穴が空いているブロックはそうは行きません。
雨が止んでも空いている穴の中に雨水が溜まってしまうので、そのまま溜まった雨水が蒸発せずに少しずつブロックの内側を溶かしながら下に降りて行きます。
その為、中がスカスカになって強度が下がってしまう訳ですね。
本来であれば、ブロックの穴はモルタル(セメントと砂と水を混ぜた物)で塞いで処理しなければいけないので、自分の家のブロック塀に穴が空いたままのブロックが積んである場合、急いで補修するようにしましょう。
雨水以外にも、ブロック塀の寿命を縮めている原因はいくつかあります。白い粉が吹いている、目地が痩せている、下のほうだけ色が濃い…といったサインの意味は注意!ブロック塀の劣化が進む原因で解説していますので、あわせて見てみてください。
ブロック塀の補修
完全に弱ってしまったブロック塀は別として、触った感じまだしっかりしているブロック塀であれば補修は効果的です。
ホームセンターなどでインスタントセメントを購入してDIYで穴を塞げば、材料費1,000円ほどで済みますし、外構工事業者に頼んでも数個の穴であれば5,000円位で補修してくれます。
※ここに書いた金額は、この記事を書いた当時に私が感じていた目安です。材料も手間代も年々動いていますので、「この穴を塞いでもらうと、いくらですか」と実際に聞いて確かめてくださいね。
作業としてもセメントと砂、水を混ぜ合わせ、穴に入れていくだけです。
ブロックの外側にヒビが入っている場合は、ボンドコークという物がありますので、それを使ってヒビを塞いで補修メンテナンスしましょう。
こういった補修は作業としても簡単ですし、やって悪くなる事はありません。
ほったらかしで大事になるよりは、早めに対応するのがお勧めですよ。
ひとつだけ気をつけていただきたいのが、その塀がお隣との境界に建っている場合です。自分の敷地内に建っている塀なら迷わず直せますが、境界の塀は「誰のものか」がはっきりしていないことが本当に多い。黙って手を入れてしまうと、後々こじれます。
その線引きと、お隣への切り出し方は境界ブロックを建てる費用はだれが払う?交渉がうまくいくコツに書きました。建て直しだけでなく、補修の相談にもそのまま使える話です。
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