境界ブロックの費用誰が払う?
自分の家と隣の家を仕切っているブロック塀。
このブロック塀を壊したり建て直したりするのって、誰がお金を出すんでしょう。
明確にどちらかの敷地内のみに建っているのなら所有権が分かりやすいんですが、問題なのは半分に跨って建っている場合です。
今日はこの、両方の敷地に跨った境界ブロックの新設、建て替えの流れについて説明してきます。

さぁ、今日もやっていきますよ!!
まずは結論から
両敷地に跨った境界ブロック塀に対して何かを行う場合。
すでに境界ブロックが設置してあるパターンを除いて、基本的に支払いは折半です。
外構工事を考える際に、境界部分の外周ブロック塀工事なんて予算に組み込んでなかった。なんて方もいらっしゃるかも知れません。
建物もお庭も、工事はとてもお金が掛かるものです。
建物に目一杯予算を注ぎ込んで、そこからなんとか外構工事費用もやりくりして…それなのにまたさらに外周の境界工事の費用まで…。もう頭を抱えちゃいますよね。
ですが、良いこともあります。
それは単純に家の敷地を広く使えること。
一般的に使用される12cmブロックであれば半分の6cm分敷地が広くなります。
たかが6cmされど6cm。この差は大きいですよ!
境界ブロック敷地両側であれば丸々12cm広く使えることになりますからね!
所有権も半分
自分の敷地側に建てるのと違って、敷地を半分ずつ分けあって建てるわけですから、当然所有権も半分ずつになります。
高さやブロックの種類、フェンスのデザインなどを決めるのにはお互いの承諾が必要です。
長く住んでいく住宅でお隣さんとうまく話し合い良好な関係を築いていくために、境界ブロック工事をする流れについて見ていきましょう。
打ち合わせ
最初にして一番大切な部分です。
この世の中、人の好き嫌いで物事の進み方は大きく変わってきます。
お隣さんに、良い人だと思ってもらえるかどうかは大切なポイントですよ!
正直、頭では分かっていても、直接顔を合わせて話をするのが苦手だったり機嫌を伺うのが嫌な方も居ると思います。
ですが、この打ち合わせをハウスメーカーや外構工事業者に丸振りするのはNGです。
打ち合わせ自体は頼んだらやってくれますが、自分が立ち会わない下で第3者に交渉を任せると、自分の本当の思っていたこと、言いたかったことは絶対に伝わり切りません。
しかも交渉してくれる担当者が口下手だったりすると最悪です。
絶妙なニュアンスや表現は伝わらない上、「なぜ本人が話にこないのか。」という怒りの流れが待っています。
さらに、何かトラブルでも起きようものなら全責任があなたにのしかかってきます。
自分で責任をしっかり持つためにも、率先して自分からお隣さんと話をするようにしましょう。
事前のアポ取りは忘れずに
いくらお隣さんといえども、事前に何の連絡も無く急に行ってはいけません。
境界についての話し合いは、当事者全員が居合わせるのがベストです。
一方的な都合で押し掛けると、結局また別日に打ち合わせが必要になったり、お隣さんに相手の都合を考えることのできない家族だと受け取られかねません。
大抵の場合は、ご家族で入居されていると思うので、両方のご主人と奥様を交えた4人で話し合いができるようにアポイントメントを取っておくのが確実です。
全員で話さないと、後から意見が変わってしまったり、言った言わないのトラブルになることもあります。打ち合わせには、前もってしっかりと自分の意見をまとめてから臨みましょう。
要望を伝える
境界ブロックを建てる上で、自分の中でこれだけは譲りたくない。拘りたい。というポイントがあると思います。
例えば、ブロックは普通のコンクリートブロックではなく化粧ブロック。
フェンスはメッシュではなく木目調で目隠しにもなるルーバーフェンス。などと言った具合。
こういった要望ポイントをある程度まとめておいて、一度外構工事業者さんに見積もりを取っておくと次の話が早くなります。
また、一方的に自分の要望を伝えるだけではなく、お隣さんからの要望を聞くのも大切です。
ここでどのような対応をされるかで、お隣さんの知りたくなかった性格や経済状況まで分かってしまいます。
お隣さんは費用を出したくないのが当たり前
相手方が先に入居されている場合、向こうからすれば今まで何不自由なく住んでいたわけですから、境界ブロックの工事費用にあまり金額を出したがらないものです。
その為、「うちは何でも良いから好きにやってください」と言われる事もあります。
残念ですが、こう言われてしまった場合はもうお隣さんから費用の負担は見込めません。
その場合は気持ちを切り替えて、遠慮なく自分の敷地内に好きな境界ブロックを建てしまいましょう!
費用はその分掛かりますが、自分の敷地内に建てる以上、文句を言われる筋合いはありませんからね。
でも実際のところ、ここまで突っぱねられるケースはあまりありません。話が拗れなければ、少なからず費用を出そうとしてくれるはずですよ。
負担割合を決める
個性的なデザインや自分の好みを出そうとする場合、負担費用は折半とは行きません。
例えばフェンスにも、基本的に裏表があります。(裏表無い種類もあります)
自分の敷地側が裏面なのに、費用は半額と言われても中々納得できないですよね。
しかし、負担割合にはこれといった決まりがある訳でもないので、あくまで交渉次第です。
最低金額のみ負担をお願いすると納得してもらいやすい
自分の意見を強く通させてもらう場合は、通常の境界ブロックを建てる最低金額のみを負担してもらえるように話をしていくとスムーズです。
例えば、自分がやりたい工事が化粧ブロック+木調フェンスで20万円だったとします。
対してお隣さんはこだわりがなく、何でも良いと言ってくれている場合。
予定している工事の他に、普通のコンクリートブロック+メッシュフェンスといった、最低限の工事見積もりも取りましょう。
そこで必要な費用が10万円であれば、その半額。5万円のみの負担をお願いする訳です。
20万円全額払うよりも敷地は広く使えるし、負担額も減るし、今後のお隣さんとの付き合いを考えても良いことだらけですよ。
もちろん、全ての希望がお隣さんと一致するのが一番ですけどね。
まとめ
- 話し合いのアポを取る
- 自分の希望と相手の希望を聞く
- 理想のパターンと最低限のパターンの見積もりを取る
- 費用負担割合を決める
以上を段階的に進めていってください。
どうしても自分一人で話をするのに自信がない場合は、外構工事業者さんにも立ち会ってもらうのもおすすめですよ。
豊富な経験を活かしてきっと力になってくれますからね。

最後まで見ていただいてありがとうございました。
今後もためになる記事を書いていきます!
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