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外構プランナーがCADソフトを選ぶときに考えること

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外構社長 @gaikou_nomiss 2026年10月13日

うちの事務所でも、新人のプランナーから一番よく聞かれる質問のひとつが、CADソフトは何を使えばいいですか、というものです。外構のプランナーを目指して入ってくる人ほど、最初にこの壁にぶつかります。毎年のように新しいソフトの名前を聞きますし、正直に言うと僕自身も「これが絶対の正解」というソフトを持っているわけではありません。

CADソフトっていくつも種類がありますよね。先輩たちはどうやって選んだんですか?

正直に言うと、僕は「今使っているソフトに慣れているから」という理由で選び続けている部分が大きいです。これは逃げているわけじゃなくて、現場ではけっこう大事な判断基準なんですよ。

外構の設計図面は、お客様に見せる提案書の土台になります。操作に迷っている時間が長くなるほど、図面の精度よりも操作の手数のほうに意識が持っていかれてしまう。だからこそ経験者ほど、機能の新しさよりも「慣れているかどうか」を優先する傾向が強いんです。

経験者が「慣れ」を優先する理由

新しいソフトに乗り換えると、最初の数ヶ月はそれまでの半分くらいのスピードしか出ません。寸法の入れ方ひとつ、ショートカットひとつが体に入っていないだけで、1枚の図面にかかる時間が倍になりますから。

川端の言う通りで、CADは機能の多さより「体に入っているかどうか」で生産性が大きく変わる道具です。新しいソフトのほうが一部の機能で優れていても、使いこなすまでの数ヶ月をどう乗り切るかを考えずに乗り換えると、現場の手が止まります。会社として乗り換えを決めるときは、この「慣れるまでの期間」もコストとして見込んでおく必要があります。

どのCADにもメリットとデメリットがある。比較の軸をどこに置くか

僕が現場で気にしているのは、お客様に見せたときの伝わりやすさです。線がきれいに出るソフトと、立体的なイメージが伝わりやすいソフトは、必ずしも同じじゃないんですよね。

比較する軸は、大きく3つだと思っています。ひとつは山口の言うお客様への伝わりやすさ。もうひとつは、メーカーの図面データや見積データとどれだけ連携できるか。最後は、現場で寸法の変更が入ったときに、どれだけ手間をかけずに修正できるか。外構の提案は現場で何度も寸法が変わるので、ここが弱いソフトは地味に時間を食います。機能の一覧表を比較するより、実際の案件を1件分、最初から最後まで描いてみたほうが、自分たちに合うかどうかがよく見えます。もうひとつ付け加えるなら、チームに新人や未経験者がいる場合は、操作のシンプルさも比較軸に入れておくべきです。ベテラン1人が使いこなせるかどうかより、半年後に何人が自力で図面を描けるようになっているかのほうが、会社全体の生産性には影響します。

「コロコロ替えられない」からこそ、決める前に確認すること

新しいソフトを入れるとなると、操作を覚える時間も事務所全体の負担になります。一人だけ使えても、チームで同じ図面を触れるようにならないと意味がないので。

費用の面でも、CADは毎年買い替えるようなものではないので、最初の費用だけでなく、年間の保守費用まで含めて見ておく必要があります。IT導入にまつわる支援制度が使える場合もあるので、販売会社や専門家に一度確認してみる価値はあると思います。

斎藤の言う通り、CADは安い買い物ではありません。だからこそ契約前に、デモ版や体験期間で実際の案件を1件通して描いてみること、サポートや研修の体制があるかどうか、チームの誰が最初に覚えて誰に広げていくかまで決めてから契約することをお勧めします。ここを飛ばして価格だけで決めると、乗り換えたあとに「前のほうが早かった」となりやすい。

道具だけでは差がつかない

ここまでCADソフトの話をしてきましたが、正直に言うと、道具を変えただけで会社の数字が良くなることはほとんどありません。見積りの提出が2週間先の会社はなぜ負けるのかでも書きましたが、提出が遅い会社の原因はソフトそのものではなく、拾い出しの手順や承認の流れにあることが多いんです。日報が続かない現場、続く現場。何を書いてもらうかで決まるも同じで、道具を入れること自体がゴールになってしまうと長続きしません。

外構の提案は、最終的にはお客様の悩みにどう向き合うかで決まります。CADソフトは、その判断基準を助ける道具のひとつにすぎません。見積りが遅い会社は、なぜ利益も薄いのかで触れた「速さと利益」の関係も、結局は道具より運用の設計で決まります。GAIQO GENBAのような現場管理のシステムも同じ考え方で、道具を入れる前に「何を測りたいか」「誰が使い続けられるか」を決めておくことが、投資を無駄にしない一番の近道です。

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