シンプルに感謝
突然ですが言わせて下さい。
外構工事は外構工事業者だけでは成り立ちません。日々依頼して下さる皆様あってこその外構工事です。外構業界に関わる者の代表として、皆様に心より感謝を申し上げます。今後も皆様に貢献していけるよう奮闘していく所存です。
急に皆様に感謝したくなってしまったので、唐突ではありますが気持ちを伝えてしまいました。
今回はこの感謝について迫っていきます。
それではやっていきますよ!
外構工事業者への対応力
外構工事を成功させるために、今まで様々な角度から、外構工事・エクステリア工事について勉強してきましたが、今回はさらにもう一段違った視点でお話をしたいと思います。
今回のテクニックの使い所は工事当日。
外構工事を実際に行ってくれる外構工事業者、職人さんに声を掛けて欲しいんです。
ポイントはそのままズバリ。
「ありがとう。」
これだけです!
この一言が、全てを変える魔法の言葉になります。
最終的な工事の仕上がりは職人さん次第
なんだかんだ言っても最終的に実際に工事を行うのは職人さんです。
職人さんと言われてイメージするような、頑固で怒りっぽい古臭い人間像というのは、あながち現代でも間違いではありません。
職人さんはモチベーションに左右されやすい、感情的なタイプが今も多いんです。
まずはこの職人さんについて考えてみましょう。
現場は戦場
職人という業種に限らないとは思いますが、職人にとって現場というのはまさに戦場です。
限界ギリギリのスケジュール調整で、いつ何時どんなトラブルが起きるかも知れない状況の中、日々必死に戦っています。
毎日が同じ作業、同じ内容の工事であればまだスムーズですが、実際問題同じ作業、同じ工事というのは、一つとして存在しません。
そして何より、工事を依頼して下さるユーザーの皆様です。お分かりかと思いますが、全員一人ひとり性格も違えばこだわるポイントも違いますよね。
同じような工事の仕上がりでも、時には褒められ、時には叱られる事もあるので、職人さんはこのユーザーの感情にかなり敏感です。
完成予想がアバウトで、見る人の主観によって結果が変わる中で仕事をしているので、仕事中の職人さんはどうしてもピリピリしているんですね。
私の体験談
今から20年以上も前の話になりますので、時代が違うと言われるのは承知の上で私の体験談をお話しします。
私は10代の頃から植木屋として修行してきました。
地元の農家の方や、地主の方の自宅の庭木を剪定して管理するお仕事です。
作業を依頼してくださるのは、大体が継続してお仕事をお任せいただいているお得意様方。
朝の8時から作業をスタートし、夕方17時には作業を終わらせるのが基本的な形でした。
その9時間の間に休憩は3回。
10時から30分、12時から1時間、15時から30分の計2時間といった具合です。
この休憩時間、ただ身体を休めて息抜きをする時間ではありませんでした。殆どがお得意様とのコミュニケーションの時間。
他愛もない話も多かったですが、この時間の中で親方とお得意様がお互いに褒めあっていたのをよく覚えています。
私も一緒になってお得意様からたくさんのありがとうををいただきました。
お話をするだけではなく、時には季節の果物やお茶菓子を用意して下さって
今日は植木屋さんが来るから特別なお菓子を用意したんですよ。
なんて言っていただいた事もたくさんあったのを懐かしく思います。
決して皆様に果物やお茶菓子を出してくれと言っている訳ではありません。
職人たちが大事に思っているのは、この果物やお茶菓子、言葉の奥にある依頼者からの「感謝」や「尊敬」の気持ちだという事です。
実は技術に大きな差はない
「感謝」や「尊敬」を素直に職人に伝えるだけで、工事の仕上がりや職人さんの態度は激変します。
実はプロから見ても「良い仕事だな」と思える仕上がりというのは、一人前の職人さんであれば難しいことではありません。少なくとも私の周りに居る職人さんは皆良い仕事をします。
職人さんの匠の技、腕の差というのは特殊作業でも無い限り、言うほど大差ないのが本当のところです。
だからこそ、良い仕事、良くない仕事の差があちこちで見られるのは、技術の問題ではなく、その仕事の影にあったであろうユーザーからの感謝の気持ちや態度の結果であると私は確信しています。
職人さんも一人の人間です
職人さんの元請けによって業務も大方変わってきます。
大手からの依頼で継続的に決まった現場に入る職人も居れば、エンドユーザーからの依頼が多く、毎日違う現場を渡り歩く職人も居ます。
1日限りの仕事の中で、その現場に時間を掛けたくなるかどうか。自分とは無関係の部分も直してあげたくなるかどうか。
つまり、そのユーザーに対して職人さんが貢献したくなるかどうかが、工事の仕上がりに雲泥の差を出すのです。
自分は客だからと横柄にならない
プロならモチベーション関係なく最高の仕事をするのが当たり前かも知れません。
でも職人だって人間です。むしろ一般の職種の方よりも感情豊かな人が多い職種ではないでしょうか。
いくらお客様と言えども余りに横柄に接されたらムッとしてしまうのが人情です。
社会というのは一人では生きられません。意識しなくても誰しもが他社貢献の世界で生きています。
人に感謝されて嫌がる人を私は見たことがありません。
感謝の数は多ければ多いほど良いんです!
良い仕事をしたから良い職人なのではなく、ありがとうをもらった数が多いから良い職人なのかも知れませんね。
だから伝えて下さい。「ありがとう」を。
最後に
感謝の気持ちを伝えるのに、どんな言葉を掛ければいいのか少しだけお教えします。
朝
- 「忙しい時期なのにわざわざ来てくれてありがとう。」
- 「遠い所朝早くからありがとう。」
作業中
- 「綺麗に仕上げてくれて嬉しい。ありがとう。」
- 「こんなところまで綺麗にしてくれてありがとう。」
- 「○○さんで良かった。ありがとう。」
少し安易に感じるかも知れませんが、実際に言われたら嬉しいものですよ。ここまでストレートでなくても、感謝の言葉をここぞとばかりに使い倒してください。
これだけは注意
逆に絶対やってほしくない行為もあります。
いくつかあるんですが、その中から今日は「特に」というものを一つだけ。
それは
何も言わず黙って作業風景を一日中ずーっと見ていること。
心配だったり、どんなことをやっているのか興味があるのは分かるんですが、見られている方は気が散ってしまって、本来の腕が振るえません。緊張してしまうんですね。
芸能人やスポーツのスター選手なら、逆に燃え上がるんでしょうが、職人って実はそんなにメンタル強くないんです。恥ずかしいから見ないで!って思っています(笑)
嫌よ嫌よも好きの内
それと、口ではいらないと言っていても、みんなコーヒーやお菓子は大好きです。なんとなくでもお気持ちいただけると、きっと喜ぶと思いますよ(笑)
休憩しそうな時間の少し前に持っていって、是非話しかけてみて下さい。
何も話さないよりも、何かしら話したほうが絶対気持ちが伝わりますから。そんな時に感謝の気持ちを表現すると、職人さんは張り切って作業してくれますよ!
最後まで見ていただいてありがとうございました。
今後もためになる記事を書いていきます!
励みにもなりますので良かったらコメントもお願いします。
コメント