外構工事って高くない?
家を新築する時、特に強く思うのではないのでしょうか?
建物同様に外構工事も自分好みのスタイルや商品を選んでいってしまうと、費用は当然高くなります。
住宅工事や外構工事に取り組む人は皆、「他人と同じは嫌だ」という感情が渦巻いているはずです。
でも人と違うものを作ろうとすれば、その分費用は上がっていきます。
殆どの場合、建物に予算を注ぎ込んでしまって外構工事の予算は多く残りません。
泣く泣く外構は最低限。拘りたかった部分も諦め、とりあえず予算優先の外構プランを選んでしまう結末が待っています。
でも私は提唱したいのです。
外構の個性、諦めないで!!
と。
外構工事には、建物工事と決定的に違う部分があります。
それは
住んだ後に工事しても構わない。
という事です。
住人はもう越してきているのに外構工事はまだ途中。という家、見たことありませんか?
外構工事は後回しにできるんです!
予算が足りなくて困った時に、このメリットを活かさない手はありません。
その時点で理想のお庭が作れないのであれば、タイミングをずらせば良いんです!
そこでおすすめしたいのが、部分施工です。
外構全体を一度に工事するのではなく、予算に応じて場所を区切って工事していくのです。
この部分施工にはたくさんのメリットがあります。
- 予算に応じた施工が可能
- 趣味嗜好やライフスタイルの変化に対応できる
- 楽しみが残る
今日はこの3つのポイントに焦点を当てて説明していきます。
それではやっていきますよ!
予算に応じた施工が可能
一番わかりやすいポイントですね。
限られた予算を外構工事全体に割くのではなく、今必要な部分に全投入していくんです。
考え方としてはこんな感じ。
まず、外構を部分ごとに区分けしていきます。
玄関前アプローチ、駐車場、庭スペース、犬走り、植栽、洗濯周り…。
※予算が少ないほど、細かく分けていくと良いですよ。
区分けできたら、次はその部分ごとに順位をつけましょう。自分の気持ちに正直に、どの部分を大事に考えているのか書き出してみて下さい。
そして、その部分の工事に必要な金額を、外構工事の見積書から大まかでいいので付け合わせていきます。
あとは、順番と予算のバランスを見ながら優先順位の高い部分から工事を行っていきましょう。
とてもシンプルな方法ですが、自分の気持ちを一旦整理できるので効果的ですよ。紙に書いたり、スマホにメモしたりするのがおすすめです。
ここで一つ注意点。
部分施工の整理をする前に、一度外構工事業者に理想の外構内容で見積もりを出してもらいましょう。
そして、その際に予算の都合で諦める部分が出るかも知れない。という旨を伝えておいて下さい。
なぜなら、外構工事では、全体のバランスを考えた仕込み工事が必要だからです。
この仕込みがちゃんとできていないと、最初の工事は問題ないのですが、次の工事を行う際に辻褄が合わなくなってしまい、無駄な工事や費用が発生してしまう可能性があります。
なので、部分施工を行う際は、まず全体イメージを出してもらうようにするのが大事です。
普通の外構工事業者であれば、この部分施工は問題なく対応してもらえるので気軽に相談して大丈夫です。
万が一、部分施工に対応していないと言われた場合は、その外構工事業者はおすすめできません。1回で多くの請求を済ませたいのは、お金に困っている業者か、技術に自信が無いため長い付き合いになることを避けている業者ですからね。
外構工事業者探しはこの記事が参考になりますよ。
予算はなくとも高い業者を選べ
外構工事業界も社会全体の気風や流行が当てはまる業界です。
業界全体が、以前までのような「とにかく安ければ良い!」という考えから、「高くても高品質な物が良い」という考えに変わってきました。
業界の主流が変わってきたため、腕の良い外構工事業者さんは安売り店を離れてプレミアム店に集まっています。
どうせ部分施工するのですから、高くても高品質な外構工事業者を選ぶ事をおすすめしますよ。
プレミアム店は仕上がりや思いやりが別世界ですからね!
1回で全部工事するのと部分施工はどっちが安い?
これに関しては、1回で全部をまとめて工事したほうが安くなります。
人件費や資材搬入などを考えれば当然の答えですが、安いと言っても実は大きくは変わりません。全体で見れば数%の違いと言ったところでしょうか。
趣味嗜好やライフスタイルの変化に対応できる
家を建てて数十年、趣味嗜好やライフスタイルが一切変わらない人というのは少数派です。殆どの場合、家族構成や趣味嗜好に変化が訪れます。
事実、私の会社でも新築から1年~3年程しか経っていない家のリガーデン工事やエクステリア工事の依頼が数多くあります。
少し例を挙げるとこんな感じです。
- 新築当時、駐車場は一台分で良いと思っていたが、家族が増えて夫婦それぞれに車が必要になり、駐車場の拡張工事をしたい。
- 子供が大きくなり自転車の台数が増えた。ちゃんとした置き場所を作りたいので、サイクルポートを設置して欲しい。
- 新しい趣味に目覚めたので道具を置くために物置が欲しい。
どうでしょう。人の感情や状況というのはすぐに変わってしまうのが分かると思います。
新築前にいくらプランナーが将来を予想して提案しても、思い通りの結果に辿り着くのは一握りです。こればかりはどうしようもありませんね。
部分施工はこういったパターンにも有効です。
一度全部できてしまっている外構をやりかえるのは、とてもお金が掛かります。見積もりが出てきてビックリ。想像を遥かに超える金額になるはずです。
解体や廃棄に掛かる費用は、新しく作るのと同じかそれ以上にかかる場合もありますからね。
楽しみが残る
これ、意外に重要です。
物が完成してしまうと興味がなくなってしまう経験ってありませんか?
外構工事も完成した時点で興味を失う人が結構居るんです。
あれこれ考えているうちは楽しいのですが、完成してしまえば執着しなくなるのですね。
部分施工であれば、ワクワクした気持ちと楽しみを持続させることができます。
さらに、今変革期を迎えている外構業界は、今後さらにサービス品質が向上していくことが予想されます。
後回しにすればするほど、素晴らしい体験や高品質の仕上がりが待っているんです!
まとめ
さて、部分施工のススメ 3つのポイントいかがだったでしょうか。
予算に応じて、その時のライフスタイルに柔軟に対応できて、ずっとワクワクできる。
こんな最高のメリットを享受できる部分施工。
ぜひ一人でも多くの人が実践し、その良さを体感してもらえたら外構業界に身を置く者として嬉しい限りです。
最後まで見ていただいてありがとうございました。
今後もためになる記事を書いていきます!
励みにもなりますので良かったらコメントもお願いします。
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