外構の照明は、土間を打つ前にしか決められない

照明は「決める」より先に「配線を仕込む」工事
外構社長の成重です。ご相談でよくあるのが「照明は予算が余ったら考えます」という進め方です。気持ちはよく分かるのですが、これだけは先に伝えておきたいことがあります。照明そのものの器具選びはあとからでもできますが、配線を通す工事だけは、土間コンクリートを打つ前、ブロックを積む前にしかできません。
いったん土間コンクリートを打ってしまうと、その下に配管・配線を通すには、はつって掘り直す工事が必要になります。これは器具代の何倍もの費用になることが多く、うちでも「あのとき配線だけでも通しておけば」というご相談を何度もいただいてきました。
ブロック塀も同じです。積んでしまったあとから配線を通すには、途中の目地を壊すか、外側に配管を這わせるしかなく、見た目もすっきりしません。土間もブロックも「打つ前・積む前」がやり直しのきく最後のタイミングだと考えてください。

お問い合わせでも「照明はあとから追加できますか」というご質問、本当に多いんです。器具は追加できても、配線だけは工事のタイミングを逃すと難しくなるんですよね。
「今すぐ決めるもの」と「あとから決めていいもの」を分ける
とはいえ、すべてを着工前に決め切る必要はありません。うちがお客様にお伝えしているのは、次の二段構えです。
着工前に決めるのは「電源をどこに何か所出すか」だけ。ポーチ灯、アプローチのフットライト、シンボルツリーのライトアップ用など、位置と個数の見込みだけ図面に落として、そこまでの配線とスリーブ(配管)を通しておきます。
器具そのもののメーカーや形、色味は、通り道に電源さえあれば、外構の工事が終わってからゆっくり選んでも間に合います。焦って決める必要があるのは「電源の場所」だけだと考えると、判断がだいぶ楽になります。

電源の位置さえ決めれば、器具はあとで選べるんですね。それなら予算が固まってなくても進められそうです。
迷ったときは「多め」に仕込んでおく
電源の数は、あとから増やすのが一番コストのかかる部分なので、迷ったら1〜2か所多めに仕込んでおくことをおすすめしています。使わなければキャップをして塞いでおくだけで、追加費用はほとんどかかりません。逆に足りずにカーポートの基礎やアプローチの土間を壊して配線を通し直すとなると、器具代とは比べものにならない出費になります。
候補としてよく使われるのは、玄関ポーチ、駐車場の足元、シンボルツリーの根元、そして門柱まわりです。特に木のライトアップは、植えてから数年後に枝ぶりが育ってから初めて欲しくなるケースが多く、根元に電源を仕込んでおくかどうかで数年後の選択肢が変わってきます。

植木は何年もかけて育てていくものです。今は小さくても、数年後に「ここをライトアップしたい」と思ったときに困らないよう、根元の電源だけは早めに考えておいてほしいですね。
打ち合わせでは「場所」だけ、担当者に伝えればいい
打ち合わせの場で「照明はまだ決めていません」と言うと、そのまま話が流れてしまうことがあります。そうならないために、こちらから「電源を出したい場所」だけは具体的に伝えるようにしてください。ポーチの軒下、駐車場の車止め付近、シンボルツリーの根元、門柱の照明スペースなど、位置さえ伝われば担当者は配線を組み込んでくれます。
逆に、灯数や器具のメーカー、色温度まで打ち合わせの場で無理に決め切ろうとすると、時間ばかりかかって肝心の電源位置の話が後回しになりがちです。優先順位は「位置」が先、「器具」はあとと覚えておくと、打ち合わせもスムーズに進みます。
灯数や器具選びは、工事のあとでも遅くない
何灯必要かという話は、別の記事で詳しく書いていますが、これは配線さえ通っていれば工事のあとからでも十分検討できます。逆に言えば、着工前の打ち合わせで無理に灯数まで決め切ろうとして時間をかけすぎるより、電源の位置決めに時間を使ったほうが、あとで後悔が少ないというのがうちの実感です。
費用が気になる方へ
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まとめ
照明の器具選びはあとからでも間に合いますが、配線を通す工事だけは土間や基礎を打つ前にしかできません。着工前に決めるのは「電源をどこに何か所出すか」だけと割り切って、迷ったら多めに仕込んでおく。これだけで、数年後の「やっておけばよかった」を防げます。
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