金利手数料無料・低金利。それ本当?
外構工事を依頼するという事は、決して安くない費用が掛かります。
支払い方法に、ローンやカードの分割払いでの決済を検討される方も多いのではないでしょうか。
少し前までの外構・エクステリア業界は、ローン支払いに対応していない所もたくさんありましたが、今ではローンが使用できるだけではなく、金利手数料無料キャンペーンや低金利ローンなどを売りにしている外構工事業者も増えてきています。
パッと聞くと、とても得した気になるこの金利手数料無料、低金利という言葉。ついつい依頼したくなるところですが…ちょっと待って下さい!
果たして本当に金利手数料無料、低金利なんでしょうか?
依頼する前に、この言葉の裏側にある本当の真実を探っていきましょう。
それではやっていきますよ!
金利手数料無料とは
まずは例を見ながらどういうことか考えていきましょう。
・100万円の工事を実質年率3%、36回払いローンとした場合。
支払総額は1,046,923円。
ローンにすることで取られる手数料は46,923円。この46,923円をユーザーが支払わなくて良いので得するという考え方です。
※ローンの金利計算はとてもややこしいので、リフォームローンシミュレーションを使うと簡単です。
ローンの仕組みとは
では、ローンの仕組みを見てみましょう。
ローンとは簡単に言ってしまえば借金です。借金したお金で物を買い、その借金を分割で返済します。お金を貸す側は、当然利益を得るために利息を受け取ります。
ローン金利手数料無料、低金利ローンというのは、商品を販売する企業が、商品代金や工事代金から得た利益の一部を金利手数料無料、低金利という名目で金融商品化したものです。
ん?これはどういうことでしょう?
全体の利益に上乗せされている
普通に考えてみましょう。
クレジット・信販会社は、ローンを生業とする企業であり、ローンが商売です。当然利益が上がらないのであれば存続できません。ローン会社の売上である金利手数料が無料というのは有り得ないのです。
つまり、金利手数料無料・低金利というのは、クレジット・信販会社が行っているキャンペーンではなく、商品を販売している企業が行っているキャンペーンなのです。この話で言うと、外構工事・エクステリア販売業者がこれに当たります。
つまり、金利手数料無料というのはあくまで方便で、実際は誰かがその金利分の金額を払っている事になります。
一体誰が払っているんでしょうか?
そう、あなたです。
ローンを利用しない現金払いのユーザーも含めて、全体の利益に最初から1%~2%ほど上乗せしているんです。
こういった手法は、依頼してくるユーザーが多ければ多いほどサイクルが回り、成り立ちやすくなります。家電業界などでは良くある手法なのですが、外構・エクステリア業界とは依頼者の分母が違いますから、本当に消費者にとって有益なのかどうかは分かりません。
金利手数料無料や低金利ローンといったキャンペーンを頻繁に行っている業者が、ほぼ全て薄利多売主義の売上優先業者なのも頷けますよね。
ちなみに優良店を見分ける!【外構工事専門店】に書いてある広告重視型集客専門店に多く見られる手口です。
本当はもっと値引きが可能?
現金払いも、ローン払いと変わらない商品価格・工事価格に設定されている以上、金利分を上乗せされています。
こういった仕組みですから、ローンの被害者である現金支払いであれば、通常より多く値引きしてもらえるかも知れませんよ。
まとめ
ローンの金利手数料無料、低金利ローンを謳っていたとしても、結局はその金利分を消費者全体に上乗せされている場合が殆どです。
ですがその分値引き交渉も可能ですし、特に現金支払いの場合は、値段交渉の際に有利になるかも知れません。
それに、ローン支払いにはその時の手持ちが無くても先に物が手に入るメリットがあります。カードで支払いした場合にはポイントも付きますしね。
重要なのは、こういった支払い方法の仕組みを良く理解し、自分にとって本当に得なのか損なのかを判断する事です。
是非このブログで得た知識を元に外構工事、エクステリア工事に挑んでいきましょう!
最後まで見ていただいてありがとうございました。
今後もためになる記事を書いていきます!
励みにもなりますので良かったらコメントもお願いします。
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