パース図面
外構工事のプランニングの際に作ってもらえるイメージ図ことパース図面。
そのパース図面に描いてある事は絶対で、現実もそっくりそのままの形に仕上がると思い込んでいませんか?
もちろん大きく違うことはありませんが、パース図面はあくまでイメージ図であり、設計図ではありません。当然ながら現実部分と違う部分が出てくることを知っておきましょう!
職人さんが見ているのはパース図面ではありません
実際に工事を行う職人は、設計仕様書を元に工事を行います。パース図面ではありません。
デザインを売りにしている外構工事業者であれば、パース図面通りに仕上がるよう細かい指示がある筈ですが、そうではない一般的な外構工事業者の場合は違います。
意外にパース図面を見ていませんし、もし工事中に図面との違いに気付いたとしても現実の納まりを優先させますからね。
今回はそんなイメージ図を信じすぎない為に、注意するべきポイントを説明していきたいと思います。
それではやっていきますよ!
高さに注意!
高さ。この部分は私自身の経験から、最も齟齬を感じています。
高さは見る人の身長や、図面の角度によって一番錯覚を起こしやすい部分です。
ブロック塀やフェンス、門扉など、エクステリアの高さは、現実で見てみると図面よりも低く感じる事が多いんです。
目隠しになると思っていたブロック塀とフェンスが、実際に完成してみれば目線より下だった。なんて後から後悔しても遅いですよ。
高さの問題は、低すぎる事だけではありません。逆に高すぎる事もあります。
一番の例で言うと階段でしょうか。段数が少なく、思っていたよりも1段1段が急だったというパターンですね。
こういった高さの問題の原因には、大きく分けて2つのケースがあります。
構造上仕方ない場合
高さを出したくても、建築の規制上そうせざるを得なかったり、元々の地盤の勾配がキツく、急激な高さ調整をしなければいけないケースです。
こういったケースの場合は、仕方がありませんのである程度受け入れるしかありません。
予算の都合上の場合
背を高くするには大きな商品だったり必要資材が多くなったりしますよね。逆に階段などは資材を削るために1段1段を高くします。コストを押さえるために仕方のない場合ですね。
これに関しては、お金で解決できる問題です。費用と実用のバランスをよく考えるようにしましょう。
失敗しない対策は自分で測ること
もちろん担当プランナーにお願いしても構いません。
重要なのは、一つ一つの高さをスケール(メジャー)でしっかりと測り、自分の目で見ることです。
実際に契約を結ぶのは、きちんと高さを確認してからにしましょう。
色・質感
これはもうそのままの部分ですよね。色や質感は紙の図面では伝わりません。
特に石材や木材などは、風合いがそれぞれに違いますから、思っていたのと違うなんてことは当然にように出てきます。
イメージ図や写真だと良く見えるのに、実際に見てみたらガッカリなんてことも良くありますよ。
そうならないために面倒でも事前に使用される資材を知っておきましょう!
メーカーのショールームに行く
一番手っ取り早い方法です。
使用される予定の資材や商品を実際に見に行って確認しましょう。実際に見た感覚だけではなく、メーカーのプロが、様々な情報を教えてくれるのもメリットです。多少手間ですが、実物を見るのに勝る確認方法はありません。
サンプルを取り寄せる
サンプルは切れ端ですし、全体を見るとまた違った印象になるのは否めません。
ですが、近隣にショールームが無かったり、そもそも展示していない場合などもある筈です。たとえサンプルと言えど、見るのと見ないのでは大違い。取り寄せるのに時間がかかる場合もありますが、それでも必ず自分の目で見るべきです。
注意するポイント
いくら実際に目で見たとしても、それで完璧ではありません。
なぜなら資材や商品単体で家が完成するわけでは無いからです。ここから先は想像力も大切になりますが、建物に使用される商品や色、他のエクステリア資材との調和を考えるようにしないと、あちこちで浮いたまとまりのない外構になってしまうかも知れません。
自分の家全体の於けるテーマや、色味の統一を意識するようにしましょう。
まとめ
パース図面を信じすぎてはいけません。イメージ図だけで判断してしまわないように、必ず押さえるべきポイントをチェックしておきましょう。
- 一つ一つの高さを実際に測って自分の目で確かめる
- ショールームに行ったりサンプルを見ることで実際の質感を確認する
以上2つに特に注意して、納得してから外構工事を依頼するようにしましょう。
最後まで見ていただいてありがとうございました。
今後も為になる記事を書いていきます。
今後の励みにもなりますので良かったらコメントもお願いします。
コメント