※この記事は2022年9月7日に公開した記事を編集し、2024年12月18日に再公開したものです。
戸建住宅といえばコレ!人気なのに後悔する外構・エクステリア
念願のマイホームにいつか欲しかった商品だからと、新築やリフォームの時に奮発して買ってしまった。でも、実際は全く使ってないし必要がなかった。
あー。買うんじゃなかった。
今回はそんな「今思うと買わなきゃよかった」と、思いがちな商品を3つ共有していきたいと思います。
外構工事で一つでも失敗の選択をしないためにも必ず最後まで見て知識を増やしてください!
それでは今回は大人気のランキング形式でやっていきますよ!
【第3位】庭木
私は「造園業」の出身ですので、個人的にはふんだんに使ってほしいアイテムではありますが
「撤去してください」というユーザーからの依頼があまりにも多いので、泣く泣く第3位にランクインさせました。
そんな庭木の最大のデメリットは大きく成長してしまう事です。
気になってDIYでやってみようと剪定ばさみで切るだけでは不格好になり、どんどん庭木本来の樹形ではなくなってしまい、結果的に手に負えなくなる場合が多いようです。
かつては、たくさんの植木を植える事が豊かさの象徴とされ、それらを眺める瞬間は最高の時間を過ごせたものです。ところが、庭木も生き物なので先ほど説明したとおり、大きく成長します。
通年きれいに維持するためのお手入れには専門的な知識が必要で、きれいなままの姿を維持するには、プロに依頼をする維持管理費も必要になってくるんですね。
またこれが高いんですよ。。。。
庭木のメンテナンスをプロに頼むといくらかかる?
植木屋さんに依頼すると、職人さん一人当たり2万円~3万円程度、これを1年に1回、庭木が多いところは年に2回ほど費用がかかります。
このようなメンテナンスのためのコストが、ますます庭木を撤去したいという気持ちにさせた結果、私たちのところに依頼が来てしまいます。
生活スタイルに合う庭木を選ぶ
そういったことも踏まえて、最近では「シンボルツリー」という考え方で、少量でも華やかに見せる手法なども工夫されています。
メンテナンスのしやすさを重視したり、成長の遅い庭木をご提案したりと、長い目で見た提案をしてくれる外構工事専門店やプランナーさんも増えてきているようです。
「庭木」がまったく必要ないと考えるのではなく、最適な場所にまずは少量からおしゃれに植えてみてはいかがでしょうか?
【第2位】天然芝
こちらも依頼が多い外構工事のひとつなんです。
青々とした「芝生」ってなんか憧れますよね?私も大好きです。
オーストラリアでは、芝生に”座る”、”寝る”だけの時間を過ごす文化があるくらい世界中で愛されているこの芝生ですが、そもそも日本の一般家庭のように狭い土地に植えるのには少し向いていないのかもしれません。
天然芝をおすすめしない理由
日本に生成する芝生の多くは種子ではなく【匍匐茎(ほふくけい)】といって地上と平行に、横方向へと伸びて範囲をどんどん広げて成長します。
この匍匐茎は移植も可能なので、元気がない場所などに一部分だけ移植することで芝生の密度を高めることが出来ます。
実はこの成長の仕方が厄介なんです。
芝生が植えてある部分の近くでは、植えてもいない場所にまで根を張って、勝手にどんどんと広がっていってしまいます。
砂利の部分などは手入れが本当に大変なんですよね。
今、外構工事ではプランニングのとき予算がないから「芝生」にしておけばいいや。なんていう、安易な考えが結構多いんですよ。
これは絶対ダメ!
実際は逆で、天然芝は思っている以上にお金がかかるんですよ!
そしてものすごく手間がかかります。
世話をしなくなれば伸びっぱなしになったり、枯れてしまったりと、すごくわかりやすく反応してくれます。
もはやペットを飼っているのと同じくらいお金も時間も必要になってきます。
さらに、天然芝の成長は日当たりにも左右されますので、家が建ち並んでいて日照時間の短いところではきれいに保つのが容易ではありません。
ガレージのコンクリートの間の「目地」なんかも絶対に枯れます。やめましょう!
天然芝は植えるのに適した範囲が限られているにもかかわらず、無理に植えてしまうことが失敗の原因になって、結局「処分してください」となってしまうんですね。
時間とお金に十分余裕のある方はいいですが、それ以外の方には
お勧めできませんので、よーく考えてください!
【第1位】木製ウッドデッキ
意外かもしれませんが、堂々の第1位は【木製ウッドデッキ】です!
まずみなさんに一番知っておいて欲しいこと!
5~10年前に作られた「木製のウッドデッキ」は毎日が危険と隣り合わせの状態になっていることがほとんどですよ。
いつ床が抜けてもおかしくない状態だということです!
出来立てのウッドデッキは”防腐剤”や”塗料”が塗られている場合も多く、きれいな見た目で木の香りも心地いいんですが、その後の「メンテナンス」きっちりできてますか?
このウッドデッキはエクステリア(屋外)で使用することがほとんどなので、太陽の紫外線や雨にさらされ続けて日々劣化しています。
そのため、1年に1度は防腐剤入りの塗料で塗り替えが必要なんです!
こんなことほとんどの方がやっていません。(1回目はやってみたという方も多いようですが…。)
その結果、正直「10年」もちません。いや、「5年」ももちません。
メンテナンス以外にかかる費用
それに加えて結構な面積を占領しているので、使わなくなったウッドデッキはとにかく邪魔!
使わないなら外そうとするも「撤去」にもそれなりにお金がかかるんですよ。
木製のウッドデッキを今から検討されている方、絶対にやめておいたほうがいいです。
木製の「フェンス」やホームセンターに売っている「ラティスフェンス」も同様です。
低コストで何かを変えたい気分は理解できますが、「安物買いの銭失い」になってしまうこと間違いなしです。
でも、「どうしてもウッドデッキが欲しい!」と思っている方に、無駄にならないために必ずしてほしいアクションを以下に共有していきます。
ウッドデッキを長持ちさせるには?
材質にこだわる
安い材料は、長い目で見ても安いのでしょうか?
安い材料には安い理由があります。当初のコストを抑えられたとしても、数年で劣化して使えなくなり、やり直しや撤去の費用がかかってしまっては本末転倒です。
ウッドデッキの材質にこだわって、トータルでコストを抑えられるようにしましょう。
ウッドデッキに使われる天然木には大きく分けて二種類あります。
「ソフトウッド」と「ハードウッド」です。ウッドデッキにおすすめの天然木は「ハードウッド」。次項で詳しくご紹介します。
ウッドデッキにおすすめの天然木
ウッドデッキにおすすめの素材(メンテナンスがあまり必要のない天然木)はこちら!
【ウリン】
これは鉄板商品。とにかく固くて丈夫。
耐久年数「25年以上」です。
横浜ベイサイドマリーナの浮桟橋やディズニーシーなどにも使われている素材です。
【マニルカラ】
ウリンの次に固いといわれる素材。
耐用年数「25年以上」です。
ウリンよりも若干安いため、代替品で使用されることが多い素材です。
【イペ】
ハードウッドの中でも抜群の耐久性と材質です。
耐久年数は25年以上です。
コスパも良く人気があるため、国内在庫が乏しく現在は価格高騰中。(2020年4月現在)
ハードウッドは加工や組み立てなども難しく、特別な機械が必要なためDIYは難しいですが、安心と満足は確実に手に入れることが出来ます!
トータルで計算すると安いかもしれません!
気になった方はお近くの外構工事専門店に相談してみてください!
最後まで見ていただいてありがとうございました。
今後もためになる記事書いていきます!
今後の励みにもなりますのでよかったらコメントもお願いします!
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