※この記事は2020年10月4日に公開した記事を再編集して2024年5月22日に再公開したものです。
境界ブロックの費用は誰が払う?
ご自宅と隣のお家を仕切っているブロック塀。
このブロック塀を壊したり建て直したりする費用は、誰が支払うのが正解なのでしょうか?
明確にどちらかの敷地のみに建っている場合は所有権が分かりやすいのですが、問題なのは半分ずつまたがって建っている場合です。
今日は、ご自宅と隣家両方の敷地にまたがった境界ブロックの新設や、建て替えの流れについて説明します。
さぁ、今日もやっていきますよ!!
新たな工事の支払いは基本的に折半
両敷地にまたがった境界部分に対して何らかの工事を行う場合、基本的に支払いは折半です。
外構工事を考える際に、境界部分のブロック塀工事費用なんて予算に組み込んでなかった。という方もいらっしゃるかも知れません。
建物もお庭も、工事にはたくさんの費用が掛かるものです。
建物に目一杯予算を注ぎ込んで、そこからなんとか外構工事費用もやりくりして…それなのにまたさらに外周の境界工事の費用まで…。もう頭を抱えちゃいますよね。
ですが、良いこともあります。
それは家の敷地を広く使えること。
一般的に使用される12cmブロックであれば、半分の6cm分敷地が広くなります。
たかが6cmされど6cm。この差は大きいですよ!
ご自宅の両側であれば丸々12cm広く使えることになりますからね!
境界部分の塀は所有権も半分
自分の敷地側に塀を建てるのではなく、敷地をお隣さんと半分ずつ分けあって建てるわけですから、当然所有権も半分ずつになります。
高さやブロックの種類、フェンスのデザインなどを決めるのにはお互いの承諾が必要です。
今後長い時間を過ごすご自宅でお隣さんと良好な関係を築いていくために、境界ブロック工事をする際の流れについて見ていきましょう。
隣家との打ち合わせには同席するのがベスト
最初にして一番大切な部分です。
お隣さんとの打ち合わせには必ず参加しましょう。
この世の中、人の好き嫌いで物事の進み方は大きく変わってきます。
最初の打ち合わせで、お隣さんに良い印象を持ってもらえるかどうかは大切なポイントです!
頭では分かっていても、正直なところは人と直接顔を合わせて話をするのが苦手だったり、ご機嫌を伺うのが嫌な方もいらっしゃると思います。
ですが、この打ち合わせをハウスメーカーや外構工事業者に丸投げするのはNGです。
打ち合わせへの同席を依頼するのはOKですが、ご自身が立ち会わずに第三者に交渉を任せると、ご自身の本音や要望はお隣さんには正確に伝わりません。
交渉役の担当者が口下手だったり愛想が無かったりすると最悪です。
微妙なニュアンスや表現が伝えきれない上に「なぜ本人が話にこないのか。」という怒りの流れが待っています。
さらに、何かトラブルでも起きようものなら全責任があなたにのしかかってくることも。
これからの生活のためにも第一印象は大切です。率先して自分からお隣さんと対話することをおすすめします。
事前のアポ取りは忘れずに
いくらお隣さんといえども、事前に何の連絡も無く急に伺うのは良くありません。
事前にお隣さんへお伺いをたてて、日程調整を行いましょう。
境界についての話し合いは、当事者全員が揃った状態で行うのがベストです。
一方的な都合で押し掛けると、結局また別日に打ち合わせが必要になることが多く、相手の都合を考えることのできない家族だと受け取られかねません。
ご家族で入居されている場合はご主人と奥様を交えて、お一人で暮らしておられる場合は御身内の方も含めて話し合いができるように、事前にアポイントメントを取っておくのが確実です。
関係者が揃わず話を進めた場合、後から意見が変わることや言った言わないのトラブルになることもあります。
事前にしっかりと段取りをしておきましょう。
要望のすり合わせ
境界ブロックを建てる上で、デザインや費用面などこだわりたいポイントがあると思います。
例えば「ブロックは普通のコンクリートブロックではなく化粧ブロック」
「フェンスはメッシュではなく木目調で目隠しにもなるルーバーフェンス」
「とにかく費用を抑えられるシンプルなもの」
などと言った具合。
こういった要望をある程度まとめておいて、外構工事業者さんに見積もりを取っておくと次の話が早くなります。
もちろんお隣さんにも考えはあるはずです。一方的に自分の要望を伝えるのではなく、お隣さんの要望もしっかりと確認しておきましょう。
お隣さんの性格や経済状況が垣間見えることもありますが、要望のすり合わせはトラブル防止のために必須です。
お隣さんは費用を出したくないのが当たり前
隣家が先に入居されている場合、お隣さんからすれば今まで何不自由なく住んでいたわけですから、境界ブロックの工事費用にあまり金額を出したがらないのは当然のことと言えます。
その為「うちは何でも良いから好きにやってください」と言われる事もあります。
こう言われてしまった場合は、残念ですがお隣さんの費用負担は見込めません。
その場合は気持ちを切り替えて、ご自身が満足できる境界ブロックを建てることに専念しましょう!
費用はその分掛かりますが、自分の敷地内に建てるのであればデザインも予算も自由です。
でも実際のところ、ここまで突っぱねられるケースはあまりありません。話がこじれなければ、少なからず費用を出そうとしてくださるはずですよ。
好みのデザインで工事をしたい場合の負担割合は?
個性的なデザインや自分の好みを出そうとする場合、負担費用は折半とは行きません。
例えばフェンスには裏表があります。(裏表の無い商品もあります。)
自分の敷地側が裏面なのに、費用は半額と言われても中々納得しにくいかもしれません。
しかし、負担割合にはこれといった決まりがある訳でもないので、あくまで交渉次第です。
負担額に納得してもらうためには
ご自身の要望が大きく反映されたプランで工事を行う場合は、基本的な境界ブロックを建てる場合の金額のみ負担してもらえるように話をするとスムーズです。
例えば、ご自身が希望する工事が化粧ブロック+木調フェンスで20万円だったとします。
対してお隣さんはこだわりがなく、何でも良いと言ってくれている場合。
予定している工事の他に、よくあるコンクリートブロック+メッシュフェンスのような最低限の工事をした場合の見積もりを取りましょう。
最低限の工事の見積り費用が10万円であれば、その半額の5万円のみお隣さんに負担をお願いするという訳です。
今後のお隣さんとの付き合いにも支障をきたすことなく無事に工事完了となります。
まとめ
- 話し合いは事前にアポを取り同席する
- 自分の要望だけでなく相手の要望も確認する
- 理想のパターンと最低限のパターンの見積もりを取る
- 費用負担割合を決める
以上を段階的に進めていってください。
どうしてもご自身で話をするのに自信がない方は、外構工事業者さんにも立ち会ってもらうのもおすすめですよ。
豊富な経験を活かしてきっと力になってくれますからね。
最後まで見ていただいてありがとうございました。
今後もためになる記事を書いていきます!
今後の励みにもなりますのでよかったらコメントもお願いします!
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