※この記事は2022年7月12日に公開した記事を編集し、2025年12月14日に再公開したものです。
外構工事は一生に一度の大きな買い物です。後悔しない業者選びをしたいけれど、「どうやって良い業者と悪い業者を見分けたらいいの?」と悩んでいませんか?
今回は、私のブログの中でも特に人気が高い「危険な業者」を見抜くシリーズの第3弾として、業者の「オフィス・事務所」を訪問した際にチェックすべき決定的なポイントを、外構工事のプロの視点から解説します。

「オフィス&商談スペース」の話について3つ用意しました!
それではやっていきますよ!
なぜ事務所・オフィスで業者の質がわかるのか?
多くの人が見落としがちなチェックポイント、それが業者の事務所環境です。
結論から言います。外構工事の品質は、業者の「普段の意識」に100%比例します。
事務所の環境は、その会社が「お客様や仕事に対してどれだけ真摯に向き合っているか」というプロ意識を映し出す鏡なのです。整理整頓が行き届かない会社が、お客様の現場をきれいに保てるでしょうか? 顧客対応に余裕のない会社が、アフターフォローまでしっかりできるでしょうか?
これから解説する3つのポイントは、組織体制、管理意識、そして提案力という、外構工事を成功させる上で欠かせない要素を浮き彫りにします。
【チェックリスト】失敗する外構工事専門店のNGポイント3選
施工業者と契約する前に、「オフィスに伺ってもいいですか?」と一言伝え、実際に足を運んでみましょう。次の3つのポイントに当てはまる業者は、残念ながら避けるべきです。
NGポイント1. そもそも打ち合わせスペースがない

外構工事専門店のスタッフと打合せをするとき、依頼までに何度か打ち合わせをすることになります。
そのすべてを、実際に工事する場所や、新築の場合は現在居住している自宅で済ましてしまうのは、本当にもったいないです。
施工業者の「オフィス」や「商談スペース」には、実はみなさんが本当に知りたいポイントを見極める部分がたくさん隠れているんですよ。
「外構工事専門店」を名乗るにもかかわらず、来客用の商談スペースやオフィスがない場合、それは「持たない」のではなく「持てない」状態である可能性があります。
【危険な理由】
この状況は、会社に「組織的な余裕がない」ことを示唆しています。
- マンパワー型の組織である: 社長や一部の人間に専門知識や決定権が集中しており、組織として機能していません。
- 品質管理が疎かになる: 目の前の現場対応や営業活動で手一杯で、オフィスを構えたり、提案資料や品質管理体制を整えるという「本来最も必要なユーザーのための時間」が全く取れていません。
- 組織の成長意欲が低い: 資金面的な理由を省いても、「いつかオフィスを持ちたい」と言いながら実行に移せない会社は、その場しのぎの対応に終始しがちです。

実際には、”オフィスを持たない”のではなく”持てない”が正しい場合がほとんどです。
お客様に安心して相談してもらうための環境整備すら優先できない業者は、長期的なお付き合いには適していません。

目の前の仕事ばかり追ってしまい、時間を作るのがめちゃくちゃ下手なんですよね。
NGポイント2. オフィスや商談スペースが乱雑で汚い

次は、「オフィス」又は「商談スペース」はあるけど、ここがとても「汚い」なんてケースですね。
相談に訪れた際、来客用のスペースも含め、オフィス全体に書類やサンプル、コピー用紙などが乱雑に積まれている場合は、管理意識の低さの表れです。

みなさん家を買ったら毎日掃除しますよね?なぜこんな当たり前が出来ないんでしょうか?
【危険な理由】
これは断言できます。オフィスでの清潔感や整理意識は、みなさんの現場で起こることと100%同じです。
- 管理意識の欠如: 整理整頓ができない会社は、現場の資材管理、工期の調整、図面管理など、細かな管理が疎かになる傾向があります。
- 顧客目線の欠如(もてなしの精神不足): ユーザーが来店することがわかっているにもかかわらず、快適な商談環境を提供できないのは、お客様への配慮が低い証拠です。
- 現場の品質に直結: 普段やっていることしか現場では出せません。現場の整理整頓、養生、清掃が雑になるリスクが高いです。
💡特にチェックすべきポイント
- 商談に使う机やイスが清潔に保たれているか。
- トイレを借りてみる(トイレ掃除が徹底している会社に悪い会社は少ないです)。
- 可能であれば資材置き場を見せてもらい、整理整頓されているかを確認する。
ちなみに、コンビニでは、トイレの「清潔感」と「売り上げ」はきれいに比例するそうです。

ユーザーの不安やストレスを無くすことで「また来たい!」と思ってもらえるんですね。
ただし、すべてに豪華にお金をかけ過ぎている場合も、その分「見積もり単価」に確実に反映されている可能性があるので要注意です。
NGポイント3. 使用しているカタログの年度が古い

商談で使われるメーカーカタログには、必ず「2025年」などと年度が記載されています。この年度が古い場合(2〜3年以上前)は、業者としての情報収集意欲やメーカーとの関係性に問題がある可能性があります。
【危険な理由】
このカタログの年度チェックは、業者の「提案力」を推し量る重要なポイントです。古いカタログのままの外構業者に依頼すると、「想像したのと違った…」という後悔に繋がりかねません。
- 最新情報の不足: メーカーや問屋との付き合いが希薄なため、新しい工法、最新のデザイン、エコな素材などの情報が入手できていません。
- 提案力の低さ: 結果として、古く偏った商品知識のみで提案が行われるため、お客様のニーズに合った最適な外構工事が実現しないリスクがあります。

「メーカー」や「問屋」さんとの関係が良好なら、常に最新のカタログがあるはずです。
外構工事は、通常複数のメーカーの製品を組み合わせて構成されます。一部のメーカーだけカタログが最新という場合は、提案が偏りがちになる危険性もあるため、広範囲にチェックしてみましょう。
いますぐ実践!優良業者を見抜くための具体的なアクション
外構工事で失敗しないための具体的な行動は非常にシンプルです。
- 「一度オフィスに伺ってもいいですか?」と正直に尋ねる。
- 今日解説した【3つのチェックリスト】に照らして判断する。
お客様の現場環境や、商談時の快適さを徹底的に考えるプロの意識は、外構工事の仕上がりを左右する大切な要素です。外構・エクステリア工事を相談される際にはぜひチェックしてください!
「ホームセンターやネットショップに頼みたい場合はどうなの?」という方は、過去ブログ「トラブル原因解明!【ホームセンターやネットショップの販売形態】」を読んでみてくださいね。

最後まで見ていただいてありがとうございました。
今後もためになる記事書いていきます!
今後の励みにもなりますのでよかったらコメントもお願いします!


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