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ホームセンターによる外構工事の実情 -実際に工事をするのは誰?-

ホームセンターとネット通販は不安 【外構・エクステリアのお役立ち情報】

※この記事は2020年8月10日に公開した記事を編集し、2024年11月6日に再公開したものです。

激安!ホームセンターとネットショップの外構工事

日本に数多く存在するとても便利な存在、ホームセンター。

生活消耗品だけでなく、家具や自転車、DIY用品、プロが使うような建築資材や工具、エクステリア商品まで格安で提供してくれていますよね。

販売方法は店舗に留まらず、インターネット販売を行っているホームセンターや、エクステリア商品を専門に取り扱っているネットショップも増えています。

とにかく価格の安さが魅力的なホームセンターとネットショップの外構工事ですが、工事の品質は実際の所大丈夫なんでしょうか?

ホームセンターの店員さんが工事するの?

安いだけじゃダメ。内容も期待しちゃうわよね。

今回はホームセンターとネットショップの外構工事とエクステリア工事に関する様々な疑問にお答えしていきます。

外構社長
外構社長

さぁ、それではやっていきましょう!

ホームセンターの外構工事は誰がする?その実態と仕組みとは

まず、実際に工事をするのは誰か。

答えは下請けの工事業者です。

ホームセンターの社員ではありません。完全に別会社です。

肝心のホームセンターは工事を行いません。エクステリア商品の販売をしているだけです。

実際の工事を行うのは、地域ごとに業務請負契約を結んでいる地元の外構工事業者。

いわゆる元請けと下請けの関係ですね。

外構工事の依頼から引き渡しまでの流れ

ホームセンターの外構・エクステリア工事の流れを見てみましょう。

  1. ホームセンター(またはネットショップ)に外構・エクステリア工事の問い合わせが入ります。
  2. ホームセンターから提携する下請け業者に問い合わせ内容が引き継がれます。
  3. 下請け業者が工事依頼者とスケジュール調整を行い、工事予定地へ現地調査に行きます。(スケジュール調整の窓口はホームセンターやネットショップの場合もあります。)
  4. 現地調査終了後、下請け業者が調査内容をホームセンターへ報告します。
  5. 提出された現地調査報告を元にホームセンターが見積書を作成、依頼者へ提出します。
  6. 依頼者との契約が成立し正式な受注を請けた後、ホームセンターが下請け業者に工事依頼を行います。
  7. 下請け業者が工事スケジュールを調整後、実際に工事を行います。(このスケジュール調整も、ホームセンターが窓口になる場合があります。)
  8. 工事完了後、ホームセンターが依頼者へ請求を行います。

お気付きでしょうか?

そうなんです。スケジュール調整や現地調査など工事品質を左右する実務は、下請け業者が行っています。

ホームセンターの役割と目的は商品を販売することなので、専門性が必要とされる工事施工については対応できません。ホームセンターが担当するのは、依頼者とやりとりする窓口業務と値段決め(見積作成)です。

工事品質に関するトラブルの原因は誰にある?

つまり、工事品質に関する問題はホームセンター側ではなく、提携下請け業者にあるのです。(もちろん、どういう業者と契約しているかはホームセンター側の責任ではありますが。)

ちなみに、一つのホームセンターに対して常時複数の下請け業者が存在しているのが当たり前です。一社のみの専属契約なんてことは、業者の会社規模や地域性、リスクヘッジの観点などからほぼありません。

複数の下請け業者による技術差や意識差の当たり外れが、ネット上の口コミやレビューにも影響を及ぼしています。ホームセンターやネットショップの外構・エクステリア工事の評価がバラバラで、何を信じれば良いのか分からない…となったことはありませんか?

口コミに良い評価と悪い評価が入り乱れているのには、こういった理由が隠されているのです。

ハズレ業者を引かないためにできる対策とは?

業者の当たり外れ。これってギャンブル的要素で、神頼みをするしか無いんでしょうか?

外構社長
外構社長

そんなことありません!

良い業者に工事をしてもらうために自分で出来ることはありますよ!!

施工会社を調べる

先ほどお話した通り、現地調査に来るのは工事を担当する下請け業者です。

この事を利用して、現地調査の担当者から名刺を貰いましょう。最近では「ホームセンター〇〇施工店 株式会社■■」と併記されている名刺も増えています。(持っていない、または工事会社の記載が無い場合は、会社名をたずねましょう。)

現地調査が終わった後、会社名をインターネットで調べてください。WEBサイトや業者情報など、何かしらの情報が出てくるはずです。会社の理念や従業員の様子が分かったり、良い口コミが多い会社であれば、工事を契約する際の安心材料となりますね。

この段階で情報が何も出てこない場合、その会社は高確率で下請け専門業者です。もちろん下請け専門が悪い訳ではありませんが、自社で営業を行わず請負工事を専門にしているということは、営業やサービスが苦手ということです。こういった面で期待できないのは間違いありません。

情報が全くない業者の場合は施工品質も想像がつきませんので、他のホームセンターや外構業者での相見積もりを検討しましょう!

現地調査時に情報収集する

依頼者が担当者と初めて顔を合わせるのは、現地調査です。

工事を担当する下請け業者と直接話せる機会ですから、ここで情報収集しない手はありません。

  • ・他社の評判
  • ・施工実績
  • ・施工費用について

など、あれこれ根掘り葉掘り聞いてみましょう。他社についての情報は聞きづらいかも知れませんが、業者は案外そんな事気にしていないので大丈夫ですよ。

例えばこんな風に聞いてみて下さい。

ホームセンター○○でも見積もりを取っているのですが、あそこって実際の所どうなんですか?

あー…あそこはあんまりおすすめできないですね。

正直辞めておいた方がいいと思いますよ。

へぇ~、どうしてですか?

下請け業者の請負金額が安いので、手抜き工事が多いって聞きますね。

自分たちが仕事を取りたいが為に、他の業者の事を下げて言う可能性もありますが、さすがに嘘八百ありもしないことを並べることはないでしょう。

良い話も悪い話も、同業者の耳に噂となって入ってくるものです。建築業界は狭い世界ですので、情報が広まりやすい背景もありますね。

複数のホームセンター、エクステリア業者に相見積もりをしている場合も同様です。相見積もりを取っていることを正直に伝えた上で、自社の良い点や他社の評判を聞いてみてください。

ここでしどろもどろになる場合やまったく話す気配がない担当者は、経験が浅いか自信が無いかのどちらかでしょう。単にコミュニケーションが苦手な人もいますが、安心して工事を任せるためにも「話せる相手」を選ぶことをおすすめします。

実際に工事をするのは誰か聞く

最後にもう一つ、現地調査に来た担当者に聞いておいて欲しい事があります。

それは、工事は誰が担当するのかです。

もし現地調査の担当者自身が工事を行ってくれるのであれば、工事の成功率はグンと上がります。

現地調査の担当者と職人が違う場合におこりがちな「言った言わない」の問題が発生しにくく、工事前の現場確認で二度手間三度手間がなくなります。

  • 「伝えた希望と違う仕上がりになった」
  • 「営業さんは良かったけど、工事担当者のマナーが悪かった」

これらはよく聞く話ですが、担当者が同じ人であれば話も通じていて人となりも分かっているので安心ですね。現地調査の際に気になることは確認して、担当者と信頼関係を築いておきましょう。

まとめ

ホームセンターやエクステリア販売のネットショップなどを筆頭として、エクステリア商品の販売と工事が別々の会社は全部この業務形態です。

自社の職人さんを抱えていない仕組み上、どうしても業者の当たり外れが出ます。

残念な思いを少しでも減らすために、今回の記事の情報や、以前の記事 優良業者を見つける3つの方法 を参考にしてもらえれば幸いです。

最後まで見ていただいてありがとうございました。

今後もためになる記事を書いていきます!

今後の励みにもなりますので良かったらコメントもお願いします。

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