※この記事は2020年3月2日に公開した記事を内容修正して2023年12月7日に再公開したものです。
実はおすすめできないその理由をランキング形式で紹介!
最初にお伝えしておきます。ハウスメーカーや工務店の工事価格は高くて当たり前です。
外構工事をするにあたって、ほとんどの方は家の建築と同じハウスメーカーや工務店、建築会社から見積もりを出されていると思います。
そこで出てきた見積書を見てビックリ。
「あれ!?なんか高くない?外構ってこんなにかかるの?」
なんて経験あるんじゃないでしょうか。
いったいなぜこんな事が起こるのでしょう?
考えてみてください。
建築会社は家本体を建てるプロであり、外構工事は当然のことながら専門外です。
外構に関しては自分たちで工事を行いません。99%下請け業者さんに丸投げです。
そのためどのハウスメーカーにもお抱え下請け業者さんが必ず存在します。
今回は、この業務形態にどういった問題があるかをランキング形式でご紹介します!
それでは早速やっていきましょう!
3位 営業担当者の提案力
営業さんに外構に関する専門知識がないというのが致命的です。大問題ですね。
私たちにとって唯一平等なものってなんでしょう?
それは時間です!
社会人が勉強をするために取ることのできる時間というのは、職種にもよるでしょうが、大きくは変わりませんよね。誰しもにとって貴重で限りある時間です。
ハウスメーカーや工務店、不動産業など、家に関わる業種はどれも専業で専門性が高く、覚えることや勉強が必要なことがたくさんあります。あれもこれもというのは、なかなか難しいことです。
専門外の営業担当者が提案するデザイン・プラン
では、建物を専門にしているハウスメーカーや工務店の営業担当者が、専門外である外構工事やエクステリア工事のプランニングをしたらどうなるでしょう?
良くてインスタグラムやネットで画像検索したものに、雰囲気だけ似せたプランを提示してくるんじゃないでしょうか。悪ければ、自分の中で実績のある固定されたプランを、ずっと使いまわしているかもしれませんね。
誰のための外構工事か?見た目だけでいいの?
外構工事ってそもそも誰のために行うのでしょうか?
近くを通る近隣住民の方々のためではありませんし、ましてや工事をする業者の都合や自己満足のためでもありません。そこに実際に住み、生活を送る人のために行うんですよね。
そう考えると見た目だけを重視したデザイン、プランってどうなの?
住み始めた当初は、友人や近隣の方々に褒められて満足度も高いかも知れませんね。でも時間が経つにつれ、流行り廃りのある一過性のデザインであったり、奇抜で尖ったプランでは、世間の価値観や家族の趣味の変化が起きた時にきっと後悔してしまいます。
本当に重視すべきものとは?
ここまで分かれば、今はまだ外構に興味がない方も何を中心にプランするのが正解なのか見えてきますよね。
そうです!一番重視すべきものとは、使い勝手なんです!
プランナーが本来するべき提案とは
- 「テラスには洗濯物が干せるように物干しがあった方がいいですよ。」
- 「自転車置き場は、お子様が大きくなった時のことを考えて少し大きめにしましょう。」
- 「目隠しは大事ですが、ここまでのものは大袈裟かも知れません。お隣さんとのコミュニケーションも大切ですしね。」
等々…。言い出したらキリがありませんが、実際にお住まいになる皆様のことを考えた、細やかな思いやりなんです。
見た目を重視した提案と比較すると、実生活に沿った提案に派手さはありません。
でも全体のバランスを重視して、見た目ばかりではなく生活面に関することを正確に伝えるのが、エクステリアプランナーという職業の使命だと考えています。外構工事を依頼する方のほとんどが、初めての外構工事なんですから。
2位 管理料という名のマージン・手数料
ハウスメーカーや工務店での外構工事をおすすめしない理由の第2位は「管理料という名のマージン・手数料」です。
外構工事をどこに任せるか検討される際に、価格を重視される方も多いと思います。
ハウスメーカーや工務店での外構工事は、一言でいうと割高です。
なぜ高くなるのでしょうか?詳しくご説明します。
工事費用に含まれる管理料とは?
最初にもお伝えしましたが、ハウスメーカーや工務店、不動産業者は、外構部分を別業者に丸投げしています。
単純に外構業者を紹介するだけなら良いのですが、ここで建築業者側は仲介手数料、いわゆるマージンを取っています。悪く言えばピンハネです。
実際の金額は建築業者によって違いますが、額面の20~30%程度と言われています。
「管理料」という名目にしては高すぎると思いませんか?
200万円の外構工事であれば60万円が手数料です。
300万円なら90万円。
500万円で150万円、700万円で210万円…。
極端な話ですが、額面上700万円の工事だと本当の工事価格は500万円以下ということになります。
高い…。
高いマージンを取られていたとしても、ハウスメーカーや工務店に頼むしか方法が無いのでしょうか?
もちろんそうではありません。こういったニーズから生まれたのが「外構工事専門店」です。
適正価格に抑えるには?
外構工事専門店というのは、基本的に家側の工事は行わず、家の外側を専門とした建築業者です。
中間業者を通さず、主に一般の方から直接ご相談や工事のご依頼を受け付けます。
この外構工事専門店とハウスメーカーを比較すると、上記で説明した手数料が発生しないので、約20%ほどは安くなる傾向があります。
少しでも費用を浮かせたいなら、建築業者に言われるまま外構工事を依頼するのではなく、外構工事専門店にもご相談されることをおすすめします。知識も増えて、きっと損はしないはずですよ。
でもここで一つだけ注意。
外構工事専門店もすべてが安い、または優良というわけではありません。これについてはまた別の記事で。
1位 工事店のモチベーション
ピンと来ないかも知れませんが、間違いなくここが一番のポイントです。
ハウスメーカーや工務店から工事を丸投げされた下請け業者の多くは、お客さまのことを最優先には考えていません。
では何を考えているのか。
とにかく早く、問題にならないように工事を終わらせることです。
下請け工事業者は効率重視
下請け工事業者にとって大事なのは、そこに住む方たちではありません。元請けの建築会社です。
そこに住む方たちへの思いやりよりも、どれだけ効率良く仕事を回せるかが重要なんですね。住む方と顔を合わせる機会の少ない建売住宅や新築住宅なら尚更です。
ただしこれは工事業者が悪いわけではありません。儲けたいから効率を追求しているわけではなく、最低限の収入を得るために、効率を追求せざるを得ないというのが本音だと思います。
下請け工事業者の実情
下請け外構業者は基本的に請負額が決まっています。
何かトラブルがあったとしても、その修正工事を行うのに必要な追加工事費が支払われるかどうかもわかりません。さらにその決まった請負額というのも、余裕があるわけではなく、工事できるギリギリに設定されています。
例えるなら”世間で言われる一般的なご主人のお小遣い”くらいです。
生活できないことはない。ただ苦しい…。
こんな状態で良い仕事はなかなかできませんよね。さらには建築資材の価格も、人件費も、お客さまの知識も上がり続けていますからね。
結果として生まれる事態
今までに外構工事を行ったことがある方なら、こんな風に感じたことはありませんか?
- 全体的になんか雑に見える。
- この部分ってどうなんだろう。もう少し何とかならなかったのかな。
- 今日で工事が終わるって聞いていたのにまだ終わらない。
- 職人さんに避けられてる気がする。
先程までの話を読んでいただければ、この疑念が確信に変わるはずです。
みなさんの仕事に置き換えてもらえると分かりやすいと思います。自分の仕事内容に対して、給料が安いと感じたらどうでしょう?
いかに手を抜くか、いかに作業を楽にするかを考えてしまいませんか?
そういった理由からハウスメーカーや工務店、不動産屋さんが提供する外構工事はおすすめできません。
もちろん建築会社全てがこうではありませんし、たとえ外構工事専門店に頼んだとしても失敗することは往々にしてあります。
実は100%成功する外構工事なんて無いんです。その中で少しでもリスクやムダを減らし、みなさんの時間を有意義に使ってもらえたらと願っています。
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